「ちょうどいいブス」が売り 注目の相席スタートとは

 惜しくも決勝で思うように結果を出せず、9組中9位という結果になってしまいましたが、決勝まで進んだその実力は本物です。

 彼らの特徴は、男女間の恋愛や性にまつわる話題を題材にしたネタが多いということ。

 今回の『M-1』で披露したのは、合コンに来た女性を野球のボールに例えて実況していくというもの。実況役は女性の山崎ケイさん(※編集部注:「崎」は正しくは「大」の部分が「立」です)、バッター役は男性の山添寛さんです。

 見た目はかわいいけどよく見ると元カレの名前のタトゥーが入っている女性は「途中でコースが変わった変化球」、適齢期を過ぎた年頃で「今日はこの合コンで結婚相手を探しに来ました」と初対面なのにアピールがすごい女性は「危険球」に例えられます。

 そして、かわいくはないが妙な色気を放っている山崎さん自身は「コースを外れているのになぜか振ってしまう球」ということになるのです。

 相席スタートの持ちネタは、ほとんどがこのような男女関係にまつわるものばかり。その根底にあるのは、山崎さんのユニークなキャラクターです。彼女は自分自身が「ちょうどいいブス」であることを誇らしげに語って、「イイ女」風に振る舞っています。

 ちなみにちょうどいいブスとは男性から見て「酔ったらギリいける女」のことだそうです。そのことで過剰に卑屈になったりせずに、カラッと明るく開き直っているところが面白いのです。