預貯金だけではお金を増やしづらい今、資産づくりに欠かせないのが投資。なかでもおすすめなのが、投資信託(投信)だ。投信とは、投資家から集めたお金をプロが多数の株式や債券などで運用する商品。少額から分散投資できるため、投資初心者の強い味方だ。
日経WOMAN 3月号では、「一億人の投信大賞」選定委員会の協力を得て、働く女性におすすめの投信を選んだ。結果は以下の通り!
これ1本で分散投資ができる。初心者にぴったり!
eMAXIS バランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信
【8資産を均等に組み入れ、1本で世界に分散投資できる】
日本・先進国・新興国の株と債券、さらに日本と先進国のリート(不動産投資信託)の計8資産を12.5%ずつ均等に組み入れ、1本で世界中の資産に分散投資できるバランス型投信。購入時手数料が無料、運用管理費用などのコストも安く、長期の積み立てに向く。資産配分の見直し(リバランス)を自動的に行うので手間いらず。ネット証券や銀行を中心に、販売会社が計43社と多い。
積極的に増やしたいなら、この3本を組み合わせてみよう
日本株式インデックスe/三井住友トラスト・アセットマネジメント
【TOPIXに連動した値動きで、日本の株式市場全体に投資できる】
国内株式を投資対象とし、TOPIX(東証株価指数)に連動する投資成果を目指すインデックス投信。日本の株式市場全体に投資する仕組みで、TOPIXが上昇すれば基準価額も上がるため、値動きが分かりやすい。運用成績がTOPIXの動きと乖離(かいり)していないことに加え、安定的に資金が増えている点を評価した。購入時手数料は上限2.16%だが、ネット証券では無料。
野村インデックスファンド・外国株式 <愛称:Funds-i外国株式>/野村アセットマネジメント
【先進国の株式に低コストで幅広く投資できる】
アメリカ、フランス、イギリスなど、日本を除く先進国の株式を投資対象とするインデックス投信。「特定の国や業界に限定する『テーマ型投信』が多いなかで、比較的低コストで、先進国全体に手軽に分散投資ができるインデックス型投信の1つ。実績もあり、資金流入も安定しています」(島田さん)。購入時手数料は最大1.08%だが、主なネット証券では無料。
※編集部で試算
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式/日興アセットマネジメント
【まだまだ成長が期待される新興国の株式に投資】
中国やブラジルなど、新興国全体の株式に投資するインデックス投信。「ブラジルのみ、インドのみ、といった特定の国ではなく、新興国に広く分散投資ができる上、運用実績が長い。マーケットが不調な昨今でも資金の出入りが安定しています」(島田さん)。新興国への投資はリスクが大きいが、長期で積み立てれば大きなリターンも期待できる。主なネット証券では販売手数料が無料。
選定基準は以下の通り。特に、長期の運用に向くかどうかを厳しくチェックした。

次ページでは、大賞を受賞した三菱UFJ国際投信の社長インタビューをお届けします。