読者アンケートで「女性らしい振る舞いを身につけたい」と答えた人は78%も! でも「女性らしい振る舞い」って一体何? 誰かに好かれるための気配りや、指示された内容をこなすだけの働き方は、もはや“旧世代”のルール。これからの女性に、本当に必要なスキルを紹介します。
自分も職場も気持ちいい “新世代レディ”の振る舞いルールはコレ!
RULE01. 「好かれるため」だけの気配りはしない
相手に合わせた気遣いが大切
「気配りの基本は、相手が何を求めているか想像し、その思いを言葉や行動で表現すること。日頃から挨拶や『ありがとう』の一言を心がけるだけでも違います」(井上あさ子さん)。「気配りとは、職場の仕事をスムーズに進めるためのもの。相手に好かれたい、自分を良く見せたいという気配りは、時代遅れです」(能町光香さん)。
RULE02. 自分や相手を「減点」しない
人間関係がもっと良くなる
相手のアラ探しをしている状態では、気配りは生まれない。たとえ苦手な相手でも、意識的に長所を探してみることが、距離を縮める第一歩。「日本人女性は意外に、自分や他人の“できない面”に目を向けて、厳しく評価する傾向が。減点主義はやめて、いい面に目を向けると、職場がハッピーに」(ロッシェル・カップさん)。
RULE03. ムダな仕事をしない&させない
“先読み力”も気配りのひとつ
「現代女性の最も貴重な資源は“時間”。仕事では、短時間で大きな価値を生み出す努力がますます重要になります」(カップさん)。「仕事の展開を予測し、前もって必要な準備をする“先読み力”が必要。誰かに仕事を頼む際も、相手の状況や今後の展開を想像し、ムダな作業をさせないように配慮したいですね」(能町さん)。
RULE04. 10年後について考える時間を持つ
忙しさに流されなくなる
「誰かに言われた通りに動くだけの女性は、もはや評価されません。大切なのは、自分で自分を磨き、高めていく努力。『10年後の自分は何をしている? そのために今、何をすべき?』と、考える時間を意識的に持ちましょう」(能町さん)。「目指したい方向性が見えれば、今の時間の使い方も、もっと効率的になるはず」(小西さやかさん)。
RULE05. 「強い人」になろうとしない
周りの人に上手に頼る
初めてリーダー職に就く女性が増えているが、「命令型の強い上司を目指す必要はない。部下に権限を与えて実力を引き出す、“奉仕型”のリーダーを目指す手も」(カップさん)。「相手の話を聞く傾聴力や、部下の成長・変化に気づく察知力は、女性のほうが細やか。その力を生かし、チームで成果を出すことを目指しては」(井上さん)。

日本航空客室教育訓練部サービスアドバイザー
長年のキャビンアテンダント(CA)の経験を生かし、現在はCAの現場教育、訓練の指導、育成などに携わる。マナーや気配り、後輩教育、チームビルディングなどに詳しい。

人材育成トレーナー
リンク代表取締役。外資系企業での秘書を10年務めた後に独立。現在は秘書の養成や講演、企業研修を行う。『気づかい美人の心得』(扶桑社)など、著書多数。

ジャパン・ インターカルチュラル・コンサルティング社長
日本企業の海外進出やグローバル化をサポート。『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』(共著、クロスメディア・パブリッシング)をはじめ、著書多数。

東京農業大学客員准教授コスメコンシェルジュ
大手化粧品会社で化粧品の研究・開発に携わった後、日本化粧品検定協会を設立。著書『レディの教科書』『レディのルール』(共に宝島社)が、累計20万部を突破。
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