WOMAN世代が酌み交わすお酒といえば、ビールやワインなどが王道でしょうか。そんな中、ここ数年で支持率が急上昇しているのが日本酒です。
先月、浅草に2店舗目をオープンさせた「KURAND SAKE MARKET」は、100種以上もの日本酒を飲み放題で堪能できる立ち飲み店。今回はこの話題の酒場で、読者エディターの宮本恭子さん(仮名)と山口まりさん(仮名)が飲んでみました。
お好みのおつまみを持ち込んで、思いのままに酒宴を演出
近年、感性豊かな若手杜氏たちの躍進も手伝って、「オヤジの酒」というイメージが強かった日本酒は新たなフェーズに突入。かつてよりもカジュアルで手を伸ばしやすい存在になり、日本酒をたしなむ女性が増えているのだそう。
そんな日本酒ムーブメントの一端を担うのが、「KURAND SAKE MARKET」。知る人ぞ知るという各地のレアな銘柄をメインに据え、3240円で好きなだけ味わわせてくれるのです。
仕事帰りに来店した宮本さんと山口さん。店の入り口から、奥に置かれた冷蔵庫に目を向けると、そこには大量のボトルがズラリ。酒好きの2人はすでにテンションが上がっています。はやる気持ちをおさえてまずはお会計を済ませ、自分の好きな酒器を選びます。


続いて、テーブルを確保しておつまみをセッティング。実はこのお店、フードメニューはほとんどなく、好きな肴を持ち込んでセルフで楽しむという気ままなスタイル。スーパーやデパ地下でお気に入りのアテを確保した後、店に足を運ぶ人が多いようです。

「フードが足りなくなれば、途中で買い出しに行っていただいても構いません。制限時間もないので、思う存分飲んだり食べたりしてくださいね」と懐の深い、店長の荻原さん。


目利きの見立てで、自分好みのお酒にめぐり合える!
テーブルが整ったところで、いよいよ日本酒を選びます。おちょこを片手に冷蔵庫に向かうも、100種以上もあるという日本酒を前に目移り。
「1杯目にオススメのお酒はありますか?」とたずねる宮本さんに、スタッフさんが出してくれたのは徳島・三芳菊酒造の「三芳菊 壱」と岩手・喜久盛酒造の「鬼剣舞」。さわやかで飲みやすいお酒なのだそう。
「三芳菊 壱」のラベルは、ギターを携えた女性が描かれた日本酒らしからぬビジュアル。めずらしがって眺めていると、スタッフさんが解説をしてくれます。
「ラベルの印象からも伝わるかもしれませんが、一風変わった日本酒です。音楽好きの杜氏さんなので、その感性も味わいに反映されているように思います。甘酸っぱさが引き立つよう、製法にも趣向が凝らされているんですよ」。

味わいの特徴だけでなく、杜氏さんのキャラクターや製法についても教えてもらったことで興味をそそられ、宮本さんは1杯目に「三芳菊 壱」をセレクト。じっくりと味わいながら「スッキリしていて白ワインのような飲み心地です」と驚きの表情です。
一方の山口さんは、「純米吟醸の辛口をお願いします」とリクエスト。それに応えてスタッフさんが用意してくれた新潟・長谷川酒造の「雪紅梅」をテイスティングします。
「もう少しコクがあるものも飲んでみたいんですけど、ありますか?」と希望を伝えると、新潟・お福酒造の「越乃雪しずく」が登場。噛みしめるように試飲しながら頷いた後、「おいしいですね。これをお願いします!」と、杯になみなみ注いでもらってご満悦です。
