東京・上野公園の国立科学博物館では、そのユニークな視点と大胆な展示によって大好評だった「チョコレート展」に続き、10月31日(土)から2016年2月21日(日)まで「ワイン展―ぶどうから生まれた奇跡―」を開催しています。ワインの魅力について、多彩な資料と映像を用いて科学的、歴史的、かつ文化的な視点から解き明かしていく本展覧会。その全貌と、気になる「展覧会オリジナルグッズ」を取材してきました。

ワインの製造工程を学ぶ
普段、私たちが何気なく口にしている食べ物や飲み物にも、実は様々な工程や歴史といった「背景の物語」が存在します。古くから世界中で愛され、美しい色と香りで私たちを魅了してやまないワイン。それは、一体どのような工程を経てできあがっているのでしょうか。
展覧会の冒頭は、ワインの定義、ワインの種類について解説。ワインとは何か、どんな種類があるのかを、ここで簡単に学びます。その後、3つのゾーンを巡りながら、ワインができるまでの工程、ワインが世界中に広まった歴史、そしてワインのさらなる楽しみ方を体験していきます。
《Zone 1 ワイナリーに行ってみよう》
ここでは冬の剪定から秋の収穫までの、ぶどう畑の1年を紹介。美味しいワインを作るのに適したぶどうを育てるために、どのような工夫がされているのか。収穫されたぶどうから、どのような工程を経てワインが出来上がるのか。粉砕、発酵、圧縮、熟成などの過程を、体験コーナーを交えつつ紹介しています。
会場には大型モニターが設置され、山梨のワイナリーで実際に撮影された「ぶどう畑の定点観測」の映像が流れています。博物館にいながらワイナリーを散策しているような雰囲気を楽しめるでしょう。





