妄想を予定に変える書き出し方のコツ
ただし、ただの妄想だとその妄想を現実にするために自分が何をしたらよいかが曖昧なため、周囲からヒントを見つけることが難しいもの。そこで5W2Hの切り口で妄想を細かく分析していくことがコツになります。5W2Hとは、いつ(When)どこで(Where)誰が(Who)何を(What)どのように(How)なぜ(Why)いくらで(How much)という切り口です。きっとあなたも仕事上などで聞いたことがあるでしょう。これを仕事だけでなく、プライベートの妄想でも活用するのです。
例えば、次のような妄想をしたとしましょう。
◎ ダイエットに成功して、今までは絶対に着られなかった、体の線がはっきり出る服を着て堂々と銀座の街を歩いている
夢が叶ったときに着ている洋服の手触りや、そのとき感じたいい香り、自分が食べている高級レストランのメニューや味というところまで、具体的に細かく細かく想像し、あたかもそれが現実になったかのように先取りしていい気分になってみましょう。
楽しい未来を想像し、幸せな気分になったあと、それを具体化していくプロセスに入ります。先ほど例にあげた「ビーチリゾートの別荘でのんびりするには」を5W2Hでさらに具体化してみると、こんな感じになります。
◎ なぜそのリゾートがいいと思うのかを考える(Why)
◎ 何年後にその地に別荘を手に入れたいかを考える(When)
◎ そのころ、誰と一緒かを考える。家族は増えている? 友人はどんな人?(Who)
◎ そのリゾートに別荘を買うにはいくら必要かを考える(How much)
◎ 今の現状とその目標のギャップを埋めるために、今からできることを考える(How)
◎ 別荘を手に入れるためにとても現実的とは言えない費用がかかるとしたら、他の方法がないかを考える(年に数ヶ月だけ借りるには? など)(How)
5W2Hで細かく突き詰めると、思い描けずに行き詰まる箇所があります。行き詰まる箇所を認識できたらラッキーです。そこをクリアするためにはどうしたらいいのかな? というところまで深く深く考えることができるわけですから。そこまで落とし込むことができれば、妄想が現実になる確率は格段に高くなります。
こうしてできたプランの「How」の部分をさらに細分化し、はじめの一歩として手帳にスケジューリングしていけば、夢に一歩進むきっかけができます。
