ニオわせないは立派なビジネスマナー
働く女性が身につけるべきビジネスマナーといえば、清潔感のある身だしなみや服装、正しい言葉遣い、スマートな立ち居振る舞いなど様々あるが、これからの時期、特に気を付けたいのが、“ニオイ”ではないだろうか。
満員電車の中、エレベーターの中、飲み会の席など、他人のニオイが気になってストレスや不快感を味わった経験がある人は少なくないはず。気温も湿度も上がり、誰もが汗をかくこれからの季節は、もしかしたら自分がニオイの元凶になってしまう……なんてこともあるかもしれない!
そこで、日々各界の一流の人々と接し、その姿を見つめ続けている銀座の高級クラブのママに、働く女性が身につけるべきニオイのマナーについてたずねてみた。
本物を知る老舗の高級クラブのママが伝授
一人目は、夜の銀座で35年にわたり、一流の客人を最高のもてなしで迎え続けている「クラブ由美」の伊藤由美ママ。
「汗のニオイを筆頭に、食べもののニオイ、たばこのニオイ、香水のニオイなど、気になるニオイは様々ありますが、どれもなかなか他人からは指摘しづらく、だからこそ独りよがりになりがちです。ニオイは、自分で認識しない限り、変わることはありません。どんなに美人でも、オシャレでも、汗臭かったりしたら人は離れていきますし、ビジネスの場では、社会人としての自己管理能力が問われてしまうことも。ニオイのケアは、社会人にとって、大事なたしなみの1つです」

夢を叶えた接客のプロフェッショナル 銀座のママが伝授
続いては、明るく楽しい会話ときめ細かな心配りで、銀座に訪れる一流の人々をもてなしている「銀座ルナピエーナ」の日高利美ママ。
「人とのコミュニケーションにおいて、服装、メイク、髪型、表情などが相手に与える印象は、想像以上に大きい。ニオイもその1つです。自分が好きだから、自分が心地いいからではなく、相手や場所、時間やシーンなど、TPOに応じた配慮が大切。そしてこれから先、暑くなる時期は、汗のニオイのケアも大事ですね。自分のニオイは自分ではわからないからこそ、意識すべき。自分のニオイを他人に嗅がせてはいけない。そうしていいのは大事な人だけ!って、私は教わりました」
