日経DUALで今年2月まで4年間連載し、思わずクスッとしてしまうゆるさで人気を博した「パンダ親父」。その著者の岡山進矢さんと、同じく今年3月まで「健気なボクと毛無毛なパパ」を連載していたエイイチさんの「パパマンガ家対談」を開催します。連載のきっかけやこぼれ話、フリーランス共働きパパならではの苦労話、子育てや妻との関係などについて、ざっくばらんに話し合ってもらいました。
第8回のテーマは「妻との関係 エイイチさん編」。前回に引き続き、世の中のパパたちの悩み「妻との関係」について、お話を聞きました。
妻をイライラさせない工夫とは
日経DUAL編集部(以下、――) エイイチさんの奥さんはほとんど漫画に出てきませんが、実際のところどんな関係なんですか?

エイイチさん(以下、エイイチ) 第2回でも話しましたが、妻はマンガの師匠のような存在というか……。お互いいい距離感で付き合えるようになってきたと思っています。
うちでは、家族3人で出かけるとき、最寄り駅集合にしています。駅まで歩く間、息子があちこち寄り道をしたがるのですが、妻はそれがストレスに感じるらしく、「早く行きなさい!」と息子を叱ってしまうんです。それでピリピリした空気が漂うのが僕は苦手だったので、妻が化粧や準備をしている間に、息子と2人で先に家を出るようになりました。息子が寄り道するので、うまい具合に駅で合流できるんです。
岡山進矢さん(以下、岡山) その気遣いはすごいなあ。エイイチさんは奥さん思いですね。
エイイチ 妻がイライラしているところを見ることが、僕自身イヤだというだけですけどね。あとは、妻がハマっているTV番組とかを、一つくらいは見るようにしています。子どものこと以外で共通の話をするきっかけがほしいと思って。
―― 子ども以外の話題を意識的につくろうとしてるんですね。
エイイチ そういうことをやっておかないと、子ども以外のことで話すことがなくなってしまうので。それってちょっと、寂しいですからね。
岡山 うちもそうなりがちです。どこの夫婦でもありそうな悩みですね。