結婚で何かが縛られるとは思わなかったし、婚姻制度に不自由さを感じることも僕らはありませんでした。だからいい意味で、結婚に期待はありませんでしたね。
結婚してみても、変わったのはぺこりんの名字ぐらい。その後の生活に変化はありませんでした。
「若くして結婚するなんて、もったいない!」に全く共感できない
21歳というと、同級生はだいたい学生です。地元の同級生たちは、泡盛を片手に毎晩のようにビーチパーティーをして羽目を外しています。東京でできた友達は、アルバイトで得たお金を使い切ってはじけている。そういう同級生たちと遊んでいても、自分が今直面している感情は伝わらず共有されないし、相手が考えていることもよく分からない。満たされませんでした。
そんな多くの同世代たちの中に僕は、目の奥まで幸せそうな人を見たことがなかったんですよ。「ああ、寂しいんだ」「孤独なんだ」とか、そういう印象ばかりを抱いてしまって。あ、これは完全に僕の主観ですよ(笑)。
バラエティー番組のスタッフさんなどとの飲み会に参加すると、30代、40代の多くの男性には「結婚が早過ぎる!」「モテなくないでしょう!?」「もっと遊びたかったでしょう?」などと口々に言われます。「俺がりゅうちぇるなら、結婚なんて決めずにもっと遊んでいたわ~」とも。
なんですかね、「若いときはとことん遊んだほうがいいぞ!」のアドバイスって。そんな助言には、「ふしだらだなぁ~」と苦笑いしちゃう感じでした。
人生の先輩たちに、「そんな姿勢じゃダメですよ!」と反発しているわけでは全くないですよ。ただ、捉え方や考え方って色々だな、自分とは価値観が違うんだなって。生きていくなかで大事にしたいことが違うと、ドライに受け止めていました。