忙しいDUAL家庭こそ、知っておきたいのが食材の正しい保存方法。1日フルに働いて、子どもを迎えにいって帰宅したあとの夕食作りはパパやママにとって大きな負担のはず。ですが、週末などを利用して、まとめ買いしておいた野菜や肉&魚を洗ってカットしたり、小分けにするなど簡単に下ごしらえし、それぞれの食材に合った適切な方法で冷凍したり冷蔵したりしておけば、平日の夕食作りが劇的に楽になるだけでなく、食材の鮮度やおいしさを保ったまま、最後まで使い切れるようになります。日経BP社が発行するリクエストマガジン「エコマム」冬号から、料理研究家の島本美由紀さんに教えていただいた冬野菜と肉&魚の上手な保存方法をご紹介します。知っておけば一生もののワザの数々をぜひ実践してみてください。
冬野菜の「冷蔵」「冷凍」術
野菜の特性に合わせて上手に保存する
新鮮な味を大切にしたい野菜の保存。買ってきたらそれぞれの野菜に合わせた保存をすることで、ぐっと鮮度が長持ちします。実は、野菜も1カ月くらい冷凍保存が可能です。使い切れないと思ったら、冷凍にするのも選択肢に加えてみましょう。「おいしく、長持ちさせる保存のコツさえ知っていれば、上手に食べ切ることができますよ」(島本さん)。
包む
キッチンペーパーで包んで切り口が黒ずむ原因となる水分を取る。寒さに弱い野菜の保温対策にも。
立てて保存
葉物野菜は畑の状態に近い形で立てて保存。ねぎのように高さがあるものはカットして。
水に漬けて保存
もやしやセロリなど、変色や乾燥しやすい野菜は容器に水を入れてその中で保存。
水気を取る
洗った野菜はキッチンペーパーでしっかり水気を取って、霜がつかないように。
平らにして空気を抜く
冷凍用保存袋に入れたら薄く平らにして冷凍時間を短縮。空気もしっかり抜いておくこと。
小分けで冷凍
例えば、大根下ろしはアルミカップに、塩もみ野菜はラップに少量ずつ包んで冷凍用保存袋に。
大根

1本を3分割して包んで保存
大根は3つに分割しキッチンペーパーで包んでラップをするかポリ袋で保存を。数日で食べきるときも、同様です。甘みのある上部はそのままサラダに、真ん中は煮物、辛みの強い先端は汁物など、料理に合わせて使い分けて。冷凍はそのまま調理できるいちょう切り、自然解凍で使える大根下ろしの小分けが便利です。
こんなレシピに
凍ったまま煮汁に加えて、煮物や味噌汁、鍋料理などに。すり下ろしの冷凍は自然解凍で卵焼きや焼き魚に添えて。