「週に5日通勤してオフィスの机で仕事」という画一的な働き方が見直され、働き方の多様化が進んでいます。今後はますますリモートワーク、在宅ワークなどのテレワークが広がっていくことが予想されます。
この特集では共働き世代支援に力を入れてきた先進企業にテレワーク導入後の工夫事例や本音、挑戦について取材。「さぼる従業員が増えるのでは?」「セキュリティ的にどうなの?」「子どもがそばにいでも在宅ワークは可能?」「企業にメリットはあるの?」といった素朴な疑問を解消しながら、テレワーク最前線をお届けします。
今回はフリーランス編集者の2人が、テレワークの中でも在宅勤務の日の悩みやモヤモヤを洗い出してみました。
【テレワーク2.0時代最前線CHECK!特集】
(1) 「気づくとソファに」テレワーク実践の悩み洗い出し ←今回はココ
(2) 日本航空、パナソニック、あおぞら銀行のテレワーク
(3) テレワーク実践者のテクニック あえて連絡を密に
(4) 中小企業の可能性広がるテレワーク事例「ワクスマ」
(5) テレワーク効果でリアル会議も濃密に 実践者の声

[1]出社時は9:30~17:30まで勤務。必要に応じてこの時間以外も作業
[2]在宅勤務時は8:50~17:30まで勤務可能に
編集者という業務上、取材で外出後はカフェで作業をしたり、出張中に新幹線で作業をしたり、あるいは集中して記事を書くために在宅勤務の日を設けたりなど、テレワークは「なんとなく」している状態ではありました。今回は改めて、在宅勤務を軸にしたテレワークでの悩みをまとめてみました。
テレワークをするうえで自分で決めているのは、出社時と同じように身支度をすること。これは子どもが「ママはいつも通り仕事」と認識しやすくするためでもあります(支度をしないとなぜか子どもの支度もゆっくりになってしまうので)。
また在宅勤務のための仕事専用のデスクは用意していないため、作業はダイニングテーブルで行いますが、不要な家事に目がいかないようにノートPC、スマートフォン、資料用書籍など仕事に必要なものだけを手の届く範囲に置くようにしました。
△月〇日:始業2時間は問題なくも、「気持ちの途切れ問題」に直面
移動時間がないので8時50分始業。開始から2時間は問題なく作業に集中。ところが11時過ぎに宅配業者が来訪。ほんの2、3分のことなのに気が抜けてしまったのか、すぐに作業に戻れず、スマホ片手にソファへ。15分ほどボーッと意味なくネットニュースを見ることに……。
さっきまでの集中力はどこへ!? その後また作業に戻るも、近くにソファがあるがゆえ(?)にトイレに立つなどのちょっとしたことで簡単に気を抜いて座ってしまうことに落ち込んでしまいました。
☆月△日:「紙資料バラバラ化問題」発生。一部がオフィスに置きっぱなし…
会社のノートPCを持ち帰って自宅でもそのまま使っているため、データの移行などはしなくてよいものの、紙で受け取った資料をオフィスに置いてきてしまったことが発覚。社内にいる人にスキャンして送ってもらうという事態に。社内に人が少なかったこと、デスクのどこにあるか指定するのが難しかったこともあり、資料を入手できたのは2時間後。
資料はデータ化して一元化しないとと思いながらも、「枚数が多いし後でいいかな…」と思ったことがあだになりました。
