小学生に向くアプリケーションは「PowerPoint」

──5、6歳からパソコンを始めるとなると、その時期の子どもが興味を持つアプリケーションも欠かせません。タッチ・タイピングの次なるステップとして、陰山先生がおすすめするアプリケーションはなんですか?

陰山 Microsoft Officeの「PowerPoint」がいいと思います。小さな子どもというのは先入観がない分、理屈ではなく直感的に使い方などを理解しますが、PowerPointもまた、直感的に分かるように作られていますから。

 実際、私が小学校で生徒に使わせてみたときにもすぐにマスターしました。そのときには25人に対し1台のパソコンしかなく、予め課題を決め、各班10分交代でパワポに文章などを打ち込んでいきました。それでも半分のグループはその時間内に入力を終え、発表に使う資料を完成させました。下手な講師に教わるより、はるかに子どもの方が早く使い方を覚えてしまうと思います。

──PowerPointの特性が、子どもの好奇心を引き出すのですね。UHシリーズには「Office Home & Business」がプリインストールされていて、マイクロソフト社のサイト「楽しもうOffice」の中には、無料でダウンロードできるOfficeテンプレートが2000点以上公開されています。「百ます計算」などのテンプレートもあります。

陰山 なるほど。子どもは自分で作ったものをたくさんの人に見てもらうと喜びますよね。それ以外にもExcelはおすすめです。私自身、陰山メソッドの中で「早寝・早起き・朝ご飯」といった生活習慣を提唱しているので、皆さんから頂いたアンケート結果をExcelでソートしたりグラフ化したりして学習指導に反映させてきました。数字の羅列ではわからなかったことも、相関が取れると新たな発見につながるのです。

 また、子どもであれば自分のテストの点数を、時系列的に入力させるのも面白いと思います。数値を入力するだけでも点数を客観視できますし、ソートをかけて序列を作ったり、グラフにしたりすることで、数字を見ているだけでは知り得ない傾向を発見できますから。

親は子どもの「願望」を阻害してはいけない

──プログラミングはいかがですか? 2020年から小学校でのプログラミングが必修化されます。これを機に、そろそろパソコンを買い与えようかと考えているDUAL読者も多いと思います。

陰山 プログラミングは、最大のポイントです。今後は、IoTの発達で、これまででは考えられなかったあらゆるものがネットワークで繋がっていく時代です。そんな中、「機械に使われる側」になるのか、「機械を使う側」になるのか、はたまた「機械を作っていく側」になるのかを分けるのは、「プログラミング」次第ですから。

──なるほど。プログラミングができることで、IoT時代を生きる子どもたちの可能性が大きく変わってくるのですね。

陰山 私が若かった頃、「こうなってくれたら」と思っていた未来は、携帯電話によってほぼ成し遂げられました。ITネイティブである今の子ども達のミッションは、その次をイメージすることです。私はそのイメージの根底にあるのが、「願望」だと思っています。

 教育者としては「夢」と言うべきなのかもしれません。しかし、やっぱり「願望」と言った方がふさわしい。時代を切り拓いていくには、それだけの「思いの強さ」が必要だからです。かつての携帯電話が、「誰とでも繋がりたい」という願望を実現して急速に広がっていったように、やはり今後も、「願望」が未来を切り開いていくのだと思います。

 だからこそ、親は子どものそうした願望を抑えるべきではないと思います。「パソコンを使ってレポートを書きなさい」という義務感で使わせるのではなく、「欲しいものがあるのなら、PowerPointを使ってプレゼンしてみなさい」と言って使わせてあげるべきなんですよ。

小学生のパソコンには「堅牢生」「長持ちバッテリー」が不可欠

──パソコンが欲しいというのも、子どもにとっては「願望」だからですよね。ただそれだけに、きちんと子どもが熱中できるファーストパソコンを与えたいと思うのが親心です。陰山先生は、子どもたちの学校生活をよくご存知だと思いますが、「軽さ」「キーボードの打ちやすさ」に加え、ファーストパソコンに必要な条件はなんだと思いますか?

陰山 子どもが使うわけですから、「頑丈」であることは欠かせません。あとは、学校で使うことを考えると「バッテリーが長持ちする」ことも重要です。

「小学生はパソコンであっても構わず乱暴に扱いますからね」と、頑丈であることが、不可欠であることを強調する陰山さん
「小学生はパソコンであっても構わず乱暴に扱いますからね」と、頑丈であることが、不可欠であることを強調する陰山さん

──なるほど。それであれば、富士通のパソコン「LIFEBOOK UHシリーズ」は、薄くて軽いけれど、頑丈なモデルです。天板は、約200kgfの全面加圧試験をパスしていて、1点でも約30kgfは耐えられます。また、約76cmの落下試験にもクリアしています。(※1)(※2)

陰山 76cmだと机の上から床に落としても問題ないということですね。しかも、肘をついて体重をかけたりしても壊れない。これは心強いですね。バッテリーはどうですか?

──バッテリーは約11.5時間持ちます。しかも、どの角度からでも見やすい広視野角のフルHD液晶なので、先生たちが指導する際にも便利です。

陰山 ああ、確かにここからでも見えますね。これであれば親子で横に並んで座っても、ストレスなく同じ画面を共有できますね。

(※1)無破損、無故障を保証するものではありません。
(※2)LCD閉状態、本体起動時、底面から垂直落下での落下試験を実施。落下テストは信頼性データの収集のためであり、製品の対落下衝撃性能をお約束するものではありません。また、落下に対する修理対応は、無料ではありません。落下後は必ず点検・修理(有料)にお出しください。

記事で紹介している「LIFEBOOK UHシリーズ」のご購入はこちら