少し前まで天使のように愛らしかったわが子が、どんどん生意気になってきた…と思うことはありませんか。小学校低学年ともなると、どこから覚えてきたのかと思うほど生意気な口答え、ませた言葉や汚い言葉を使うこともあるかもしれません。そうしたときに、どう対応すればいいのでしょうか。「子育て支援」代表取締役で日本アドラー心理学会・正会員の熊野英一さんに聞きました。
【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 叱られたとき 子は脳機能が低下し学ぶ力を失う
(2) 勉強に興味示さない低学年に不足しているものは
(3) 生意気な口をきく→叱る、の負のループが招くものは ←今回はココ
(4) 脳科学者ママが解説「低学年からスマホ漬け」弊害は
親がヒートアップすると、子どもの術中にはまる
小さいときはあんなに愛らしかったわが子が、いつの間にか生意気になってきた……と思うことはないでしょうか。年上のきょうだいや友達の影響なのか、ませた言葉や汚い言葉を発して、親がギョッとすることもあるかもしれません。親としてはつい、「そんな言葉を使わないの!」「どうしてそんなことを言うの!」と叱ってしまいがちですが、「それはまんまと子どもの術中にはまっている状態です」と、「子育て支援」代表取締役で日本アドラー心理学会・正会員の熊野英一さんは言います。
「まず、『子どもがませた言葉や汚い言葉を使ったり、生意気な口答えをしたりする』のは古今東西、万国共通の悩みです。自分の子どもが特別に悪いわけではないので安心してください。そして、子どもは子どもなりに『目的』があって、そんな言葉遣いをしています。親が叱ったり、ヒートアップしたりするほど『しめしめ』と思っているのです」
わが子の術中にはまっているとは、いったいどういうことなのでしょうか。詳しく聞いていきましょう。
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