11月の合否判定模試で合格可能性80%取れている子は要注意!?
最後に安浪先生はこう話します。
「12月初めの時点では、志望校に合格できるか否かを、合否判定模試の結果で判断することになります。しかし、その時点で合格可能性が40%であっても悲観する必要はありません。そもそも模試は、すべての子ども(すべての学校)に向けて作った問題であり、志望校の傾向を反映しているわけではありません。合格可能性40%というのは、合格可能性80%まであと30点くらい。30点なんて、1問6点の算数であれば5問正解できれば取れてしまいます。模試を振り返ると、計算ミスや勘違いといった、本来取れる問題もたくさん含まれているはず。それと同じことが他の科目でも言えるのです。つまり、あとちょっと頑張ればすぐに到達できるレベルなのです」
「実を言うと、11月の合否判定模試の結果、合格可能性が40~60%というのが理想なのです。親からすれば、『そんなの全然安心できない』と不満に思うかもしれませんが、多くの子の場合、ここから伸びます。逆に現時点で80%に到達している子は、今後成績が下がる傾向にあります。80%取れてしまうと、親も子も『恐らく大丈夫だろう』と思い込み、慢心してしまうからです」
「一方で、合格可能性がいまひとつの受験生には、必死になって点数を伸ばそうという気持ちが生まれるので、ラストスパートでグングン伸びていきます。ただし、ただ闇雲に勉強しても、結果にはつながりません。得点につなげるポイントは、勉強量ではなく、頻出問題の見極めです」
「たくさんの不安があると思いますが、直前期のあせりにより親が不安定になると、子どもを追い詰め、やる気を削ぐことにしかなりません。最後に子どもの学力を伸ばすか否かは、親の忍耐力にかかっています。さぁ、ここから先の2カ月が勝負! この期間を有意義に使うことが合否の分かれ目となります」
算数教育家
中学受験専門カウンセラー
(株)アートオブエデュケーション代表取締役

(株)アートオブエデュケーション指導部長
