夫婦は「子育て」というプロジェクトのチーム
―― お互いに我慢ができない分野というのはあるのですね。
金子 ありますね。
八塩 ぶち切れるときがあります。
―― お二人で、ケンカをすることはあるのですか?
金子 飲み過ぎでよく怒られますね。最近、記憶が飛ぶことが……。
八塩 本当に恥ずかしいから、飲み過ぎはやめてって。恥ずかしいから、翌日懇々と説教ですよ、もう。
金子 スルー(苦笑)。
八塩 それでも「また友だち呼ぼうよ」って。「嫌だよ、恥ずかしいから」って言いますけど。
―― 仲良しですよね。一緒にいる時間が長いからでしょうか。
八塩 まあ、すごくよく会ってはいますよね。
―― コミュニケーションの量が多いのでしょうか。
八塩 「子育て」というプロジェクトのチームですからね。
毎日すごいフォーメーションですよ。昨日とかも、虎の友だちがわが家に泊まっていたので、泊まっていた友だちを一人家に送り届けて、虎を幼稚園に送って、私は大学、この人は名古屋に出張。そのあと私は幼稚園からピックアップして高田道場に連れていき、私はまた大学。彼は高田道場に迎えに行く。シフト勤務のようなもので。「私が何時までいるから、その後行ってね」って。虎が病気のときは、私の大学まで夫に虎を連れてきてもらって、私が虎を連れて帰るとか。常にギリギリのフォーメーションで生きているので、そこでケンカしてて、電話しても出ない、ということができないんですよ。
―― 「今日はこういうふうに動くからね」って朝、“ミーティング”みたいな感じで打ち合わせをするのでしょうか?
八塩 そうそう。
金子 私はその合間を縫って、取材したり、原稿を書いたりしています。
* 夫婦対談はまだまだ続きます。次回、「出張前、家族のために牛筋大根を大量に煮ていく父親」も、乞うご期待!

(取材・構成/日経DUAL編集部 小田舞子)