「ダンジョン(迷路のように入り組んだ構造物)」と呼ばれることもあるほど複雑な東京の駅を、DUAL視点でエレベーターやトイレなど、設備ごとに徹底調査する「100点満点で評価! 子連れで利用しやすい駅」。第39回は、上野動物園や国立科学博物館、上野恩賜公園の最寄り駅、JR上野駅をご紹介。最終ページでは、編集部がこれまでに取材した駅から高評価トップ10も紹介しています。

昔の駅舎の面影があり、課題が残るトイレとエレベーター
「100点満点で評価! 子連れで利用しやすい駅」では、親子でのおでかけでよく使う駅を対象に「エレベーター(40点)」「トイレ(20点)」「乗り換え(20点)」「バリアフリー度(20点)」の4つの項目をDUAL独自の基準で評価。減点方式による得点を基に、その駅のおでかけしやすさを100点満点で評価します。
エレベーターがないと、重たいベビーカーを抱えて階段を上らなくてはならないことも。「ホームから改札」「改札から出入り口」へ行くエレベーターを中心に、その広さや立地を評価します
トイレの設備が整っているのは心強いもの。女性用トイレを中心に、ベビーチェアやオムツ替えコーナーなどの有無を評価します
対象としている路線から別の路線に乗り換える際の利便性を評価します
ベビーカーで通れる改札があるかどうかや、転落防止のホームドアがあるかどうかなど、駅全体にどれだけバリアフリーが行き届いているかを評価します
配点表を基に100点満点で総合点を算出。星の数に換算し、5つ星で評価します。評価の基準は以下の通りです。
☆☆☆☆☆……文句なしのおでかけしやすさ
☆☆☆☆……惜しい点はあるものの、十分におでかけしやすい駅
☆☆☆……ごく普通のおでかけしやすさ。今後の充実に期待したい駅
☆☆……困ることが多いかも? トラブルを見込んで時間に余裕を持って利用したい駅
☆……かなり残念。付近に別の駅があれば、なるべく別の駅を利用したい
第39回はJR上野駅を調査。上野駅は下町の活気を感じるアメ横や、花見の名所として知られる上野恩賜公園などの最寄り駅。明治16(1883)年開業の歴史ある駅として、東北・北海道・北陸・上越・山形・秋田の各新幹線をはじめ、北関東に伸びる宇都宮線や高崎線、常磐線、首都圏の大動脈である山手線に京浜東北線と多くの路線が乗り入れています。大規模な改良が何度も行われてきました。つい先日も「公園改札」を約100m北へ移動し、新しい公園口駅舎の供用が開始されました。公園改札」の目の前は歩行者用ロータリーで、上野動物園や公園へのアクセスも改良されています。
大きな駅なので、今回は調査ポイントを絞り上野駅を「山手線などの在来線に乗って駅に到着。上野公園方面に遊びに行く」という想定ルートにて調査しました。評価は次ページのようになりました。