人にはそれぞれ事情があるから、比べる必要はない
子育てしながら仕事をしていると、つい他の人と自分とを比べてしまうことがあるもの。「例えばFacebookを見ていると、素晴らしい賞をもらったり、業績を上げたりと実績を築いている人がうらやましくなることもあります。でも、うらやましく感じるなら、見ないようにすればいいんです。
その人にはその人の事情があり、私には私の事情がある。とりまく状況も持っているものもまったく異なる。だから、人と自分は絶対に比べない。私自身も仕事を変えるなど、行動を起こしたからこそ、こうしたことに気づくことができました。人と比べることがなくなれば、人の成功を素直に喜ぶことができますし、自分自身がすごく楽になります」。
普段はアメリカで生活するボーク重子さんですが、定期的に日本に帰り、ライフコーチとして講演会やワークショップを行っています。
「7月に日本で講演会を行ったときは、娘にも参加してもらいました。娘にはこれまで、悩み迷い失敗する姿もたくさん見せてきて、本当に格好悪いママなのですが、『ママがやっていることが、これだけたくさんの人に喜ばれ、役に立っている』ということを知ってもらいたいと考えたからです。娘にも多くの人の役に立つ職業に就いてほしい。私が多くの人と一緒に仕事をする姿が、その刺激になってくれたらと願っています」。
子どもがいるからといって、子どもの世話だけで100%にならなくていい。「子どもは、親の背中を見て育ちます。パパやママ自身が精いっぱい納得のいく仕事をして、自分自身の人生を歩んでいる姿を見せることに勝る教育はないのではないでしょうか。」
次回は、子どもの「習い事」について、ボークさんが実践してきたことと共に伺います。
(取材・文/西山美紀、写真/ボークさん提供)
