連載マンガ「パンダ親父」でおなじみの一家が、築45年の古家を建て替えることに。今夏の竣工を目指し、パンダ親父のこだわりがさく裂した実録ベースの家づくりエッセイをお届けします。建て替えを決意したパンダ親父はまず住宅展示場を訪れて、ある「発見」をしたようです。

フリーランスで働く夫婦と、長男・クマ(9歳)、長女・ウサ(6歳)の4人家族。マニアックなパパと直感派のママが一風変わった注文住宅づくりに挑戦します!

「パンダさん、そろそろ家の建て替えを考えたらどうかな。今のお家、もうずいぶんボロボロだよね」。年始の挨拶とともに、神奈川にあるママの実家で義父、義母からこんな提案があった。
東京の「密集系住宅街」に建つ小さな家に住んで、はや10年。
10年前、賃貸マンションからの住み替えでリーズナブルな中古住宅を探していたら「建物は自分で壊して建て替えてね」という体で、築35年の古家が残されたままの土地物件を発見した。「……これ、このまま住めんじゃね?」と土地代だけでその物件を購入した我々夫婦は、その家を取り壊さずにそのまま住むことを決めた。
その古家も、年月を経て築45年に成熟。ゆがみ、きしみ、雨漏り……と年数相応に不具合が増え、今やあまりのボロボロさ加減に通りすがりの工務店が「建て替えませんか?」と月イチペースで営業にやってくる始末。オバケが出ないだけまだマシだ。
10年前の土地購入時に、義父母から借りたお金もそろそろ返し終わる。この家に来てから生まれた二人の子ども(兄・クマ、妹・ウサ)も、来年ウサが保育園を卒園したらそろって小学生だ。じきに子ども部屋も用意してあげなくっちゃだよね。
確かに、もうモタモタと建て替えをためらう理由は何もない。よっしゃ一念発起だ! 家を建て替えるぞ! オー!!


そんなのおかしいよねってことで、最近は長持ちする家づくりに取り組むメーカーもどんどん増えています。耐震性や劣化対策の基準をクリアし、国土交通省に「長期優良住宅」と認定されると税制優遇が受けられる制度なんかも生まれたりしています。日本でも長く住める家が増えるといいですね~。