男性が抱えるつらさや苦労も知りたい

── こうした状況についてご夫婦で話し合ったことはあるんですか?

Oさん 夫に「ワンオペで大変」だと訴えても、「やれることはやっている」「自分だって大変だ」と切り返され、なかなか建設的な話し合いができずに悩んでいたときに、日経xwomanで、「男だって生きづらい」という連載記事を読みました。男性の立場から女性の大変さについて語っている一方で、「男性も大変なんだ」ということが整理された記事で、とても読み応えがありました。男性の視点が分かりやすく書かれているこの記事に出合ったことで、夫の言動も理解できることが増えるようになりました。

 「女性活躍」「ジェンダー」などと女性視点での話題が多い一方で、なかなか男性視点の意見は目にしないなと思っています。単に女性が進出できる社会が多様な社会ということではないと思うので、もっと男性が抱える社会的なつらさなどについても知りたいと思いますね。

働き方に悩み、DUALの有料会員に

── 先ほどご紹介いただいた記事はARIAの記事ですが、メルマガはDUALに登録いただいているとのこと。OさんがDUALを読まれるようになったきっかけについて教えてください。

Oさん 2年前に、下の子の妊娠が分かった頃でした。結婚を機に営業職だった前職を辞め、夫の会社に転職しました。営業から人事・総務へのキャリアチェンジだったので、学ぶべきことが多く、さらにそんな中での第1子の妊娠・出産・育児では迷っている暇はありませんでした。

 一方、2年前に下の子を妊娠した頃は、だいぶ仕事にも慣れ、さらに育児のシェアという点で先ほどの夫婦関係の悩みも出てきたため、今後の働き方に迷いキャリアを模索するようになっていました。子育てとの両立という観点からフリーランスや起業という選択肢も意識する中で、DUALの「『末長く働く』ための起業・フリーランス」特集なども読み込みました。等身大のアドバイスに満ちた記事で、「自分でもできそうだな」と参考になりました。

── 子育てについてはどうでしたか?

Oさん 下の子が生まれ、2人育児ならではの悩みも出てきましたね。特に寝かしつけのときに、私の左側に寝る下の子にトントンすると右側に寝る上の子から「こっち向いてよ」と言われて……。そんな小さな「どうしよう」が日常にあふれるようになり、その都度DUALの記事を読みヒントをもらうようになりました。

 また、上の子の成長に伴い、親として子どもの成長にどう寄り添うかという課題も増え、その時々に応じてヒントとなる記事を読んでいます。最近読んだ記事の中で印象に残っているのは、「失敗を恐れる子 『親に甘える力』が弱いことも」で、少し臆病なところがある長女への寄り添い方のヒントになりました。他にも、「地頭のいい子は観察力が違う 視点を変える親の声掛け」にあった、子どもが興味を持ったり考えたりするための具体的な声掛けの例や、「子の表現力を育てる『おしゃべり日記』と『暗やみ絵本』」で紹介されていた、子どものおしゃべりを録音するというアイデアは、ぜひ取り入れたいと思っています。

「長女が妹に優しく接してくれる姿は親としてうれしいですね」(Oさん)
「長女が妹に優しく接してくれる姿は親としてうれしいですね」(Oさん)