夫婦がお互いの「仕事時間をつくってあげる」という意識を持つ
わが家が取り入れてきた、家庭学習と在宅ワーク両立のコツをいくつかご紹介します。
・夫婦で時間をつくり合う
この生活リズムの中で私たちが最も心がけているのは、夫婦がお互いの「仕事時間をつくってあげる」という意識を持つことです。3人の育児を引き受けたり、寝かしつけを担当したり、夜に仕事に集中できるよう家事を早めに終わらせたりと、「相手が一人になれる時間を極力つくってあげる」という、協力体制ができてきたと感じています。おかげで、夫婦ともに「働かせてくれてありがとう」という感謝の気持ちが生まれ、より良い関係を築くきっかけにもなっています。
・子どもの理解と協力を得るために説明
親が同じ空間で仕事をしているということを、子どもたちに理解し、協力してもらわなくては、在宅ワークはできません。「子どもの勉強と同じように、大人も集中して早く仕事を終わらせなければ、家族で散歩に行ったり、一緒に遊んだりすることはできないよ」ということを前もって言い聞かせることで、子どもたちの協力が得られています。
・一人になれる空間を複数準備
家庭学習にも在宅ワークにも、集中できる空間が必要です。わが家では、各部屋に机と椅子を置くことで、勉強や仕事で一人になりたい人は、空いている部屋の机を自由に使えるようにしました。集中したい人は、周りに邪魔されない場所に、気軽に逃げ込むことができます。四六時中家族と一緒にいてストレスがたまるのは、大人も子どもも同じです。一人になれる場所を複数つくったことで、仕事や勉強だけでなく、遊びや読書にも利用できるようになり、共同生活の質が上がりました。
・生活のすべてを「学べる」課外活動に

子どもたちと一緒にする家事は、学びの時間となるよう工夫しています。ケーキの材料の計量は算数、イーストや重曹の働きは理科、ごみ捨ては社会科と、「生活のすべてが勉強」という意識を持つと同時に、手分けして家事を終わらせることで、夜の仕事時間を確保しています。
・一石二鳥のスクリーンタイム
テレビを見せ、ゲームをさせていたら、親の仕事時間が確保できるという点は魅力的ですが、見せすぎると家庭学習に影響が出ます。わが家では「一石二鳥のスクリーンタイム」をモットーに、テレビやゲームを楽しむことにしています。
1日2回、勉強と散歩の後はテレビOKとしているのですが、バイリンガル教育をしているので、日本語の語彙増強となるよう、日本の教育番組やアニメを見せ、一石二鳥を狙っています。