オンライン授業やエクササイズ動画の提出

 モーリシャスのタマラン在住のわが家の長男(11歳・中学1年生)はインターナショナルスクールに通っています。通常なら授業が始まる朝の8時10分、ManageBacという履修管理プログラムでまず先生からのメッセージを確認。今日はZoomを使った算数のオンライン授業です。前半40分は先生の講義。20人余りのクラスメートも同時にビデオチャットでつながっています。途中の自習を挟んで後半はグループワーク。提出物はManageBacのドロップボックスというファイル送信機能を使って送るよう指示されました。

 次の授業は体育。体育の先生から1週間分のエクササイズのプログラムがManageBacのメッセージ経由で送られてきています。このエクササイズを1週間続けて、金曜日にはエクササイズをしている動画を撮ってManageBacのドロップボックス経由で先生に送ります。

 このように各授業で出された宿題はManageBacのドロップボックスを使って担当教師に提出します。先生からのフィードバックはManageBacのメッセージ経由で生徒と保護者に送られます。

小学校低学年の子どもの場合、親がつきっきり

リモート学習中の次男。動画で課題の説明を受ける
リモート学習中の次男。動画で課題の説明を受ける

 次男(6歳・小学1年生)はフランス系の私立小学校に通っています。 週末に毎日の学習プログラムが1週間分まとめてメールで送られてきます。教科別にフランス語、英語、算数の学習内容と想定学習時間、提出物が書いてあります。困ったときはクラス担任と保護者で構成される、WhatsApp(メッセージアプリ)のグループ経由で質問します。 提出物は火曜日と金曜日に、担任の先生にメールで送ります。履修テキストは学校の教科書が主ですが、一部の教科(算数、フランス語)はフランスが提供するオンラインの学習プログラムやYouTubeの動画も使用しています。

Zoomで担任の先生やクラスメートと話す日常報告会
Zoomで担任の先生やクラスメートと話す日常報告会

 低学年の子どもの場合、一人で学習することは難しいので、親がつきっきりです。親の負担は大きいですが、そこは子どもとの時間と割り切って、とことん子どもに付き合ったほうが精神衛生上、良い気がします。毎日自宅で集中して学習を続けることが難しい子もいるため、リモート学習2週目から、水曜日は、進んでいる子はオプションの課題を行う日とする一方、遅れがちな子は遅れを取り戻す日にする、という配慮もされています。

 さらにリモート学習3週目からはZoomを使って、毎週水曜に学校司書による小学校低学年向けの読み聞かせの会、4週目からは担任の先生と生徒5~6人の小グループでの週1回の日常報告会も始まりました。いずれも司書や先生が自主的に始めてくれたことです。友達と話せる貴重な機会なので、次男はとても楽しみにしています。

 長期にわたる学校閉鎖、それに伴うリモート授業はどの学校にとっても初めてのこと。完璧な形ではなくてもまず始めて、やっていくうちに出てきた課題に応える形で調整していくのが妥当だと思います。ちなみに、上記は私立校の例ですが、公立校に関してはMBC(国営放送)が子ども向けの学習プログラムの放送を開始しています。