仕事と子育ての両立には大変さが伴うもの。そこで本シリーズでは、さまざまな立場のワーキングペアレンツにご登場いただき、両立の工夫や体験を聞いていきます。今回登場するのは外資系総合コンサルティング企業アクセンチュアで働く夫婦です。それぞれが管理職として活躍し、さらなるキャリアアップを目指す中で、家事や育児ではどのような工夫をしているのでしょうか。
ともにキャリアアップを目指すアクセンチュアの管理職夫婦

アクセンチュアでシニア・マネジャーとして働く茂木久美子さんは2013年、2016年に出産。第1子出産前からシステム開発のプロジェクトマネジメントに携わり、2度の産休を経ながら、コンサルタント、マネジャー、シニア・マネジャーと昇進の階段を上ってきました。
夫の池永高志さんは、オペレーションズ コンサルティング本部のマネジング・ディレクターとして、クライアントのDX(デジタル・トランスフォーメーション)を支援しています。アクセンチュア・インテリジェント・オペレーションセンター福岡の副センター長も兼務しています。
茂木さんには「子どもができてもキャリアスピードを落とさずに働いていきたい」というキャリア観があります。実際、産後も仕事に費やす時間を削ることはなく、夫の池永さんが「客観的に見て大変だろうと思うプロジェクトにいつも飛び込んでいく」と話すように、仕事へのチャレンジングな姿勢も変わっていません。

一方の池永さんもマネジング・ディレクターという立場上、定時後も会議が入ることが多く、月に1~2回は2泊程度の国内出張もあるという多忙さ。リタイア後の人生を見据えつつも、「今は社会的にインパクトのある仕事をしたい」という目標を持って働いています。
それぞれのキャリアと真剣に向き合っている2人。時間的な制約がある中で、家事や育児についてどのような考え方を持ち、どんな工夫をしているのか、次ページから聞いて行きます。