フリーアナウンサーの高橋真麻さんは2020年4月に第1子を出産、産後約2カ月から少しずつ仕事に復帰しました。しかし出産したばかりの時期は戸惑うことばかりだったそう。仕事と育児の両立のため、夫婦間でどのような協力体制をとっているのかについても聞きました。
富士山に登る大変さは知っていても、子育ての大変さは知らない
皆さん、こんにちは。高橋真麻です。
あっという間に12月ですね。私にとって、2020年はコロナ下での出産、初めての子育て、職場復帰……と、激動の1年でした。
特に、「子育ては大変」とは聞いていたけれど、こんなに大変だったとは!と身に染みました。「富士山に登るのが大変」ということは、実際に登ったことがなくても、登山に興味がなくても、みんなが知っていますよね。でも、子育ての大変さは体験しないと分からないんだ、と痛感しました。

今でも時々、「こんなに大変なの? どうして、みんなもっと助けを求めないの? 先輩ママたち、偉過ぎるよ!」と心の中で絶叫しています。子育ては無償無給、365日エンドレス。もちろん子どもの笑顔や成長を見られるのは幸せなことですが……。
今でこそ、子どもがどうして泣いているか、分かるようになってきましたが、新生児期の夜泣きには困りました。夜中の3時から朝10時まで泣きやまない。おむつがぬれているわけでもない、ミルクも飲んだばかりなのに泣き続けている……というときは途方に暮れました。
泣きやまない子どもを抱っこしながらテレビをつけると、朝4時台の生放送のニュースが始まっている日がありました。ああ、このアナウンサーの人たちは夜中1時に起きて、メイクして、打ち合わせして、生放送に出ているんだな。