親の情報収集力がカギ。ただし振り回されないで!

越南:公立中高一貫校も相変わらず人気ですよね。うちの子が小学生だった10年前はまだ、「ダメでもともと」の「記念受検」をする家庭が多かったと思うのですが、今は、きちんと対策をとって臨む家庭が増えていますよね。

西村先生:そうですね。私立中高一貫校受験も公立中高一貫校受検も年々少しずつ変化があり、上のお子さんで中学受験を経験していても、その頃とはだいぶ変わってきていることがあります。ですから、親御さんには「今」の中学受験を知ってほしいと思います。この本は、現状の中学受験についても、信頼できるデータを基にしっかり解説しているので、ぜひ参考にしていただきたいですね。中学受験は、親の情報収集力がとても重要ですが、今はインターネットやママ友・パパ友の口コミなどで簡単に情報収集ができるだけに、あふれるばかりの情報に振り回されてしまう親御さんもいますから。

H:私も上の子の受験では、たくさんの情報に右往左往してしまいました。でも、後になって思ったのは、よその子の情報は、必ずしもうちの子にも当てはまるわけではないということ。

西村先生:中学受験の合格体験記というと、輝かしい成功例ばかりが取り上げられますよね。でも、この本には、それぞれの悩みを抱えた11の家庭の受験ストーリーが紹介されていて、とても興味深く読ませてもらいました。

越南:子どもの性格がそれぞれ違うように、各家庭の中学受験もそれぞれですものね。

H:子どもが中学受験を控えている「受験親」のときは、「ほかの家庭はもっとうまく回っているのに、どうしてわが家はこんなに大変なの」と思ってしまいがちです。でも、本書でよその家庭の悩みや親子バトルの様子を読んで、困っているのはどこも一緒だったんだ、とちょっとホッとしましたね。

───次回は、本書の中で紹介している11の家庭について、西村先生が感じたことについてお話いただきます。

11月25日に中学受験関連の書籍が発売。

『実録 中学受験 成功の分析 ~受験生の数だけドラマがある! 泣いたり落ち込んだりしたけれど、最後は笑った』
(日経xwoman編、日経BP刊、定価:本体1500円+税)


中学受験を決めたきっかけや子どもの受験勉強のスタイル、志望校の選び方といった「中学受験の道」は子どもと親の数だけあり、まさに百人百様です。
「これが正解」というものはありません。

本書ではDUALの人気連載「中学受験親、集まれ!!」から11の実例を収録しました。
幾多の苦難があっても、最後には親子で笑えた。中学受験で得た経験は、その後も成功や自信につながり、家族のきずなづくりに役立った。そうした「わが家なりの正解」を勝ち取るバイブルとして、ぜひお役立てください。

Part1
中学受験の現状・徹底解説

Part2
11家庭の事例に見る中学受験のリアル
西村則康先生ポイント解説付き

Part3
中学受験 成功へのロードマップ

コラム
小6の9月に長男が受験宣言 合格への道程は 
漫画家・細川貂々さん(『なぜか突然、中学受験。』著者)

途中撤退でも不合格でも、中学受験経験は未来に生きる
作家・藤岡陽子さん(『金の角持つ子どもたち』著者)

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