小学5年生から中学受験を始めても間に合うの?
H:私自身の子ども時代の中学受験は関西だったので、首都圏の中学受験事情がよく分からず、上の子の受験のときはいろいろな受験本を読みあさりました。でも、そういう本って、難関校がターゲットの場合が多いもの。もっと中堅校の情報も欲しいなと思っていました。
西村先生:そうなのです。今は何がなんでも御三家、難関校に入れたいという家庭よりも、どこか子どもに合ったいい学校があれば通わせたい、とライトに考える家庭が増えているように感じます。ただ、中堅校だからといっても、簡単に合格できるほど中学受験は甘くありません。やはり、中学受験をするのなら、それを専門とする塾に通い、受験準備をしたほうがいいでしょう。
越南:一般的に中学受験は、小学3年生の2月から塾通いが始まりますが、この本の中には5年生から始めたというケースも何件かありましたね。
西村先生:スポーツなどの習い事をしている子は、スポーツを続けるか、中学受験をするか悩むようですね。4年生のときは決められなくて、5年生になってから受験勉強を始める子もいます。
H:子どもたちのテキストを見ていると、本格的な受験勉強は小4のカリキュラムからのように感じます。中学受験の学習範囲は多岐にわたり、しかも深掘りをする必要もあります。5年生から受験勉強を始めて間に合う子はすごいなあと思います。
西村先生:どのレベルの学校を狙うかにもよりますね。志望校がはっきり決まっていれば、その学校の入試対策に絞って学習を進めていくという手があります。また、本の中でもコメントをさせていただきましたが、スポーツをやっている子というのは、ここぞ!というときに大きな力を発揮できることが多いように感じています。
越南:前回も話題に上がりましたが、ここ数年は中学受験に熱心なお父さんが増えているようですね。西村先生も現場の感覚として、そのように感じていますか?