親子の朝時間を立て直せ!
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5朝勉のススメ 夜だらだら勉強するなら朝15分集中
「もう限界!」な心身を回復させるシリコンバレー式レッスン
「登園・登校時間」「始業時間」というタイムリミットがあり、追い立てられるように身支度して、子どもに朝食を食べさせ、朝から「もう限界!」と叫びたくなるような精神状態に。そのまま仕事を始めてもイライラしてはかどらず、一日中ぐったり……という人もいるのではないでしょうか。
そうした朝のダメージをリセットする方法のひとつに、マインドフルネスがあります。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンなどの外資系大手企業でブランドマネジメントを行った後に米国で起業し、米Googleで開発されたマインドフルネス研修プログラム「SIY(Search Inside Yourself)」の日本人初の認定講師となった木蔵(ぼくら)シャフェ君子さんは「朝にマインドフルネスのルーティンを取り入れると心と体が整うようになります」と話します。
「私自身も、以前は朝に目覚めた瞬間から『今日中にあれを終わらせなければ』『まだ何も終わってない』と焦っていました。ストレスから関節に炎症が起き、つえがないと歩けない状態になったこともあります。でも、朝のマインドフルネスのルーティンを取り入れ、心身が整うようになりました」(木蔵さん)

イライラにマインドフルネスが効果的な理由としては、「今、この時間に集中することで、心がクリアになり、注意力がアップしたり、物事を俯瞰(ふかん)して見ることができたりするようになるから」と言います。
実際にSIYプログラムを2日間受講し、4週間のフォローアップを実践した世界のSIY受講者6100人のアンケートによると「ストレスを感じたとき、落ち着くためのテクニックを使える」が受講前は46%だったのが受講後71%に、「集中がそれたときに気づいて、また注意を今に戻すことができる」は受講前が52%に対し受講後は72%、「ネガティブな感情や困難な状況に対して、早く回復することができると感じる」は受講前が41%、受講後は61%に上りました。
さらにそのマインドフルネスを朝習慣として取り入れることによって、1日の生産性が上がる効果が期待できると言います。
「朝のあわただしさやイライラに振り回されている頭の中をスノードームに例えると、舞い散る思考や感情で、視界ゼロの状態。朝のうちにそれをマインドフルネスで静めると頭の中がクリアになり、1日のいいスタートを切れるようになります」
木蔵さんが提案する朝のマインドフルネス習慣は、4つの「ルーティン」で構成され、20分ほどで完結します。忙しくて時間が取れない人は1つだけでもOK。大切なのは「毎日の習慣にすること」だと木蔵さんは言います。
【2】軽い運動でセロトニンを活性化
【3】読書でインスピレーションを得る
【4】ジャーナリングで心のモヤモヤを吐き出す