ビジネスの法則を味方につける!仕事と家事・育児への応用術
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5「自ら学ぶ」「幸福度高い」子を育てるビジネス法則
自身も「中学受験親」の時期に強く意識
共働き親の仕事や子育てにおけるさまざまな意思決定に役立つ法則やフレームワークをピックアップし、その意味や活用法を紹介する本特集。前回の記事『「自ら学ぶ」「幸福度高い」子を育てるビジネス法則』では、企業研修や経営・人材育成コンサルティング事業を手掛けるAND CREATEの代表取締役社長の清水久三子さんに、子どもの勉強のサポート面などで役立つビジネス法則について聞きました。
今回は、人材育成コンサルタントとしての経験とノウハウを駆使し、娘の中学受験を成功に導いた清水さんに、中学受験にも役立つ法則を3つ紹介してもらいます。
清水さん自身が子どもの中学受験の環境を整えたり、塾の特別講習などを受講するかどうかを判断したりする際に活用してきたのが、「ザイアンス効果(単純接触効果)」と「パーキンソンの法則」だそう。また、中学受験を途中でやめるかどうか、といったことで迷っている人に、ぜひ意識してほしいのが「一貫性の魔力」だと言います。


日経xwoman DUAL(以下、――) 『「自ら学ぶ」「幸福度高い」子を育てるビジネス法則』では、人材育成コンサルタントの観点からDUALの読者にぜひおすすめしたいと思う6つの法則のうち、子育てに役立つ3つの法則を紹介していただきました。残りの3つについて教えてください。
清水久三子さん(以下、清水) 本記事では、中学受験に役立つ3つの法則についてご紹介します。1つ目は、「ザイアンス効果(単純接触効果)」です。これは、無意識であっても繰り返し接触すると相手に対する好意度や印象が高まる心理傾向のことを指します。ザイアンス効果の実験では、接触回数のピークは10回で、それ以上は何回接触しても印象に変化がないということが明らかになりました。つまり、10回の接触を目安に、人や顧客といい関係を築いていくのがいいということです。