夕方、子どものお迎えに行くために、仕事をなんとか終わらせて、付きまとう焦りや葛藤を振り払い、今日も走っているのは、女性だけではありません。職場や社会で育児中の男性の前にいまだ壁が立ちはだかるなかで、保育園パパたちは、タイムマネジメントやタスク管理にどのように取り組み、周囲の理解を得るためにどんな工夫をしているのでしょうか。お迎え後の家事やママとの連携は?パパたちの本音は? 詳しく紹介します。
保育園パパたちの働き方改革DAYS
保育園パパたちの働き方改革DAYS
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1育児の喜びと職場での葛藤 パパたちの胸の内
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2経営企画パパ 短時間で成果出す難しさを実感中
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3長時間職場パパ 会議・資料・メール短縮で定時退社←今回はココ
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4管理職パパ 部下の状況も家庭もエクセルで見える化
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5海外調査示す新しいパパ像 育休どう家事育児に影響
IT企業の法人営業部門で人事・総括の仕事をしている北川陽介さん(仮名)。社労士事務所で働く妻と共に、8歳と5歳の息子を育てており、次男の保育園の送り迎えを、ほぼ毎日担当しています。職場ではフレックス制度が導入されているとはいえ、まだまだ「長時間労働が当たり前」。そんななかで定時退社するための仕事効率化のスキル、仕事と子育てを両立する悩みについて聞きました。

保育園の送り迎えに便利なリュックで通勤。お弁当と水筒2本、折り畳み傘、本3冊。社の方針でパソコンは持ち帰らないことになっている
北川陽介さん(仮名・40歳)
IT企業勤務
長男8歳・次男5歳
保育園送り・迎えともにほぼ毎日
月残業時間:0時間
IT企業勤務
長男8歳・次男5歳
保育園送り・迎えともにほぼ毎日
月残業時間:0時間
送りも迎えも週5で対応
長男が生まれた当時は、朝の送りだけを担当していましたが、2016年から職場にフレックス制度が導入されたことに伴い、朝の送りだけでなく夕方のお迎えも担当するようになりました。今は7時30分に次男を保育園に預け、8時30分から17時まで勤務。ほぼ毎日17時45分には保育園に迎えに行っています。
勤め先では働き方改革が進められていますが、現実的にはまだ長時間労働をしている人が多いです。そんななかで定時退社をするため、毎日とにかく時間がありません。

職場では極力子どもの話をしないように気を使っています。正直、残業して仕事だけしていたほうがラクかもしれない。仕事で結果が出せないにしても、「こんなに残業して、頑張っても成果が出なかった」と言えるほうが周囲からの理解も得られやすいですよね。僕は残業をしないから給料も減っています。それでも子どもと過ごす時間を大切にしたいから、自分自身で働き方改革を進めています。
