暮らし方を変えて「ネイチャー育児」実践中
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1山や海…自然豊かな環境を求めて ネイチャー育児
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2自然も、都市型の良さも 2家族の移住スタイル
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3ゆるい二拠点生活 少しの工夫で驚きの親子メリット
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4週末は「海まで30秒」の家 子と遊ぶ二拠点生活
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5ワーケーションで子が成長 都会と地方のW小学校
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6「行きつけ」の場所を持ち、別荘感覚でキャンプ育児←今回はココ
この特集で見てきたような二拠点生活やワーケーションは魅力的だけど、わが家にはちょっと難しい――。そんな場合は、キャンプ場を「第二の拠点」として利用する選択肢もあります。
そもそも「キャンプ」の定義は何でしょう。「『テント泊でないとキャンプと呼ばない』という意見もあるかもしれませんが、コテージ泊であっても『自然の中で寝泊まりする=キャンプ』でいいと私は思っています」。そう話すのは、小1女子のパパでもあるアウトドアプロデューサーの長谷部雅一さん。「キャンプブームで多種多様なキャンプ場ができたおかげで、初めての人でも、選択さえ間違えなければ、想像しているよりも気軽に子連れキャンプを楽しめます」と強調します。
「今日は1日中、SUPしようか~」でキャンプへ行くことも
「多いときは年10回ぐらい家族でキャンプに行きます」と長谷部さん。仕事柄、一人用の簡易なものから、家族全員で寝泊まり可能なものまで10個前後のテントを所有しています。
長谷部さんは子どもが年少のとき、神奈川県相模原市へ転居しました。引っ越しした理由の1つは、徒歩すぐのところにフクロウがすむ雑木林があるような、豊かな自然環境。引っ越ししたことで、ロッククライミングができる山やスタンドアップパドルボード(SUP)を楽しめる湖にも日帰りで行けるようになりました。
「日帰りで遊ぶことが増えましたが、SUPが大好きな娘と『今日は1日中、SUPしようか~』となると『じゃあテントで泊まりだな』と、思い立って、富士五湖にある行きつけのキャンプ場へ行くこともあります。好きな場所にテントなどを設営できるフリーサイトで、公園にあるような普通のトイレと、お湯の出るコインシャワーがあるぐらいの、事前予約ができない昔ながらのキャンプ場です。用具はすべて自前で、飼い犬も連れて行きます」
キャンプを含め、小さい頃からさまざまな自然体験をしてきた長谷部さんのお子さんは、ロッククライミングをしたり、往復40キロメートルの距離を自転車に乗ったり、旅先で1日25キロメートル以上歩いたりすることもできるたくましさを備えつつあるといいます。
キャンプ育児の知られざるメリット、初心者が楽しむための5大注意ポイントなどを次のページから紹介します。
