ロスジェネ世代の「働く未来」大研究!
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ロスジェネ世代に刻まれた就職氷河期の記憶
バブル崩壊後の就職氷河期に社会に出た世代は「ロスジェネ世代」と呼ばれ、子育て中のDUAL世代とも重なります。ロスジェネ世代は、仕事についてどんな意識を持ち、自分たちをどう自己評価しているのでしょうか。日経DUALではアンケート調査を行い、485人ものロスジェネ世代の方々から回答を得ました(2021年3月に実施、アンケート概要は記事末尾に掲載)。ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました! 今回の記事では、アンケート結果の一部を紹介します。
「ロスジェネ世代」と聞いて連想する言葉を複数回答で聞いたところ、「就職氷河期」が1位(96.3%)、「非正規雇用」が2位(66.9%)という結果になりました。平成不況のあおりを受けて就職活動に苦戦し、非正規雇用を選ばざるを得なかった人も多いという事実は、やはりロスジェネ世代の心に深く刻まれているようです。「地味」「堅実」という言葉を挙げた人もそれぞれ20%以上いました(ちなみに「派手」「大胆」と答えた人はどちらも1%未満でした)。

注目すべきは、4位に「共働き世帯の増加」が入っていることです。ロスジェネ世代が社会に出た平成の間に、女性の労働力率は上がり続け、出産で仕事を辞めずに育休を取って復帰する人も増え、女性の育児休業取得率は2019年度時点で83%に(厚生労働省「令和元年度雇用均等基本調査」)。終身雇用の崩壊という大きな波の中で、男女ともに働き続ける努力をし、共働き子育てを広く浸透させてきたことは、ロスジェネ世代の功績と言ってもいいかもしれません。
では、そんなロスジェネ世代は、仕事でどのような悩みを抱え、どんな強みを持っているのでしょうか。次のページから紹介します。