ロスジェネ世代の「働く未来」大研究!
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1ロスジェネ世代の「働く意識」485人調査の結果を発表
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2原田曜平 変化に強いロスジェネ、消費では令和の主役に←今回はココ
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3ビズリーチ社長「自分で働き方を決める」ことが幸せの鍵
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4ロスジェネ管理職 対等な関係と傾聴でやる気引き出す
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5年下が上司になる日 ロスジェネはアナログ力生かして
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6ロスジェネが目指す道 55歳までに「たこ足型」人材
特集1本目では、読者485人へのアンケート(2021年3月実施)の結果から、ロスジェネ世代の意識について紹介しました。今回は、世代研究のスペシャリストでマーケティングアナリストの原田曜平さんに、ロスジェネ世代の持つ「底力」と今後の可能性について聞いていきます。
人口が多いことが最大のメリット
ロスジェネ世代の定義には諸説ありますが、一般的には1970年~80年代前半生まれの人がここに当てはまると言われます。「この世代の最大の特徴は、なんといっても『人口が多いこと』です」と原田さん。
「この世代には、71年~74年の第2次ベビーブームで生まれた『団塊ジュニア』と、その後に生まれた『ポスト団塊ジュニア』が含まれます。いずれも今の若者層より出生数が多く、受験、就職活動などでは限られた枠を奪い合う激しい競争を経験してきました。右肩上がりの時代が終わった後に社会に出て、自分たちは割を食っている『貧乏クジ世代』という意識も強く、現実の厳しさをよく知っている人たちです。このため、今の若者層よりもたくましさやハングリー精神があります」
「ロスジェネはあらゆる意味で時代の『はざま』を生きてきた世代」と原田さんは言います。中でも特徴的なのが「社会のデジタル化」と「女性の社会進出の一般化」という観点。時代の過渡期を生きるロスジェネ世代だからこそ、「担える大切な役割がある」と原田さんは言います。次のページから原田さんに解説してもらいます。
さらに、これからの令和の時代は「ロスジェネ世代が主役になり得る」と原田さん。一体どういうことでしょうか? 4ページ目で解説します。

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