親だって社会人だって 失敗してもいいじゃない!
「失敗を恐れない」姿勢と、「失敗から学ぶ」姿勢
外資系企業の人事畑でキャリアを積んできた小田村裕子さん。人に関わる仕事が得意で、人事は天職だと感じているという小田村さんにも、過去には「人」に絡む大失敗があると言います。「本当に今でも申し訳ない気持ちでいっぱいの失敗です」
複数の外資系企業で人事部長などを歴任した後、2020年5月から、医療・福祉分野の人材サービスのトライトグループに執行役員CHRO人事本部長として参画、現在は上場という新たな目標に向けて挑戦している小田村さん。男女雇用機会均等法施行前に社会人になり、役員というポジションにまでキャリアの階段を上がってきた背景には、「失敗を恐れない」姿勢と、「失敗から学ぶ」姿勢がありました。「お恥ずかしながら、そもそも失敗だと自分で気付いていないことも多いかもしれません。でも、失敗をせずに仕事で成功している人なんて世の中にいないと思います」

小田村さんは、上の子が小学生になる前に離婚、ひとり親として働きながら1男1女を育ててきました。「キャリアがどうこうという以前に、子どものために働く必要がありました。子どもたちにとって私は常に『忙しく働いている人』だったと思います」
2人の子どもは現在、20代後半に。「振り返ると、子育てと仕事の両方の失敗から大切な学びを得ました」。管理職と子育ての両立に奔走した40代前半のころに、小田村さんが、どんな失敗をし、そこからどんな気付きを得たのか聞きました。