仕事と子育て 「焦り」の正体知って、両立をもっと楽に
-
1仕事と育児でタスク山盛り 「毎日焦っている」の声
-
2池田千恵 「常に時間と戦う」脱する仕事術 3つの手順
-
3仕事の集中妨げる「気になる家事」への焦り どう解消?
-
4「平均」の呪縛が親の焦りに 「待てる親」が子を伸ばす
-
5時短、転職…ワーママのキャリアの焦り「5つの正体」←今回はココ
キャリアに「焦り」を抱えているママは多い
「時短勤務でやりがいに欠ける、このままでいいのか焦る」「子育てでキャリアダウン。転職も頭をよぎるがいつまで可能なのか」「今のままで管理職になれるのか、年齢的なリミットが迫っているのかと焦る」――。育児などで時間的な制約があって思うように働けないDUAL世代は、自身の仕事に関して、長期的な焦りも抱えています。
「キャリアに焦りを感じているワーママは多いと感じています」。そう話すのは、MaVie代表取締役の志賀祥子さん。志賀さんは会社員、フリーランスを経て、企業のブランディング支援や女性活躍支援の事業を行う同社を2019年5月に創業。現在、3歳の子どもを育てる母親でもあります。
起業して1年たたないうちにコロナ禍に見舞われたものの、事業は順調という志賀さん。もともとフリーランス時代から、育児との両立を見据えて、リモートワークでの支援を前提としたビジネス設計にしていたおかげで、期せずして、コロナ下になりリモートワークで仕事を進めたいクライアントのニーズに応えられたと言います。
志賀さんは、働く女性が集まる会員制コミュニティも運営しています。その中で、女性が出産・育児を機にキャリアに焦りを抱える声を多く耳にしてきました。「管理職といった肩書がほしくて焦るよりも、『専門スキルをつけたい』と考えて焦っている人が多いと感じています。『やりがいのある仕事をして、ずっと働き続けたい』という思いを持っているからこそ、みんな『焦っている』のだと思います」

志賀さん自身は、20代前半の会社員時代から、子どもが生まれても自分らしく働き続けることを目標に据え、自分の「持っているスキル」を定期的に見つめ直してきました。目標の実現のために足りない力を見極め、足りていないスキルを伸ばせるポストや転職先に自分を置くという働き方をして、少しずつ自分のスキルを積み上げてきたため、「自分のキャリア自体について焦りを感じたことはない」と言います。
そんな志賀さんにアドバイスをもらいながら、ワーママが抱える「キャリアの焦りの5つの正体」と「焦らないために今できること」を具体的に探ります。