AIの発達や社会情勢の変化で、将来の先行きが不透明です。そうしたなかでプログラミングやSTEAMなど、親世代にはなかった理系教育のキーワードが注目され、子どもに理系教科に強くなってほしい願う親は少なくないでしょう。
そもそも算数や理科などの理系教科が強くなることで、どんなメリットがあるのでしょう。また、文系両親のもとで理系脳の子どもを育てることはできるでしょうか。未就学児のうちはもちろん、小学校高学年からでも間に合う、子どもの理系思考を育むための家庭の習慣や、親子で楽しめる理科遊び、理科実験を紹介します。
算数、理科が楽しくなる 子どもの理系思考を育む9つの習慣
そもそも算数や理科などの理系教科が強くなることで、どんなメリットがあるのでしょう。また、文系両親のもとで理系脳の子どもを育てることはできるでしょうか。未就学児のうちはもちろん、小学校高学年からでも間に合う、子どもの理系思考を育むための家庭の習慣や、親子で楽しめる理科遊び、理科実験を紹介します。
算数、理科が楽しくなる 子どもの理系思考を育む9つの習慣
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1親が子どもに「算数・理科」好きになってほしい理由
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2未就学児の理系の芽伸ばす 親子で「楽しい」を共有
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3低学年から算数得意になるコツ 渋滞学の考案者語る←今回はココ
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4科学への好奇心育む 入学前からできる理科実験5選
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5中学受験でも役立つ 理科のセンスを磨く実験6選
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6プログラミング どう学ぶ?家庭での取り組み方
なぜ算数を勉強するの? きっかけづくりが大切
わが子を「理系好き」にするために家庭でできることを紹介する本特集。前回の記事では、「理系が伸びる未就学児の習慣」について紹介しました。今回は、主に小学生の算数にフォーカスを当てながら、東京大学教授で「渋滞学」を考案した西成活裕さんに、家庭でお勧めの習慣を聞いていきます。
子どもが算数嫌いになる理由の一つに「何のために算数を勉強するのか分からない」というものがあります。西成さんは、「人は、知りたい、解決したいという思いが強いほど、頑張って考えます。ですから、算数嫌いの子にいきなり計算ドリルを解かせるよりも、算数を自分ごととして捉えて、『ちょっとやってみようかな』『やらなきゃまずいかな』と思わせるようなきっかけづくりが必要です」と話します。
また、算数というと計算を思い浮かべますが、計算力を付けることと、理系思考を鍛えることは別だと西成さん。「計算は数学の一部分にすぎず、数学者であっても、計算が得意とは限らないんですよ。もちろん計算力も必要ですが、それだけでは難しい数学の問題は解けないでしょう」と西成さんは言います。
では、具体的にどんな力を付ければいいのでしょうか。子をサポートするために、親が家庭でできることとは? 次のページから紹介していきます。
