共働き目線の塾研究
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1塾って通わないといけない場所? 目的とメリデメは
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2「1年生からの進学塾通い」って実際はどうなの?
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3入塾テスト準備、何すれば? してはいけない対策も
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4受験塾の下位クラスになったら通う意味はないの?
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5現役教室長と共働き親に聞く、四大「大手塾」の面倒見←今回はココ
面倒見がよく、親の負担が最小限で済む大手塾はある?
日々忙しい働く親。子どもを通わせるなら、親の負担は最小限で済み、子どもの学力をしっかり上げてくれる塾が理想と思うでしょう。実際にそのような「面倒見」のよい塾はあるのでしょうか。首都圏の四大塾(サピックス、早稲田アカデミー、四谷大塚、日能研)の中で比較的、面倒見がよいと保護者や塾関係者から言われている大手進学塾の現役教室長で、SNSでも受験情報を発信しているakira(アキラ)さんは「あくまで集団塾である以上は、『面倒見がいい』とは言わないようにしています」と話します。それはなぜなのでしょうか。
「集団塾ではできることに限界があるからです。もちろん、生徒や保護者から何か要望があれば1度は受け止め、ケース・バイ・ケースで柔軟に対応するようにしています。しかし、一から十まで手取り足取りということはしていません。集団塾のコストは1時間1000円くらいです。一方個別塾のコストは1時間5000円程度。この差が、『集団塾である以上は、面倒見がいいとは言えない』理由です」
もちろん集団塾が授業以外は何もしないということではありません。
「生徒が質問に来ればいくらでも答えたい気持ちはあります。ただし10問教えてください、と言われてもすべて応じるのは難しい。1人の先生が生徒1人に1時間くらい固定されてしまうからです。なお、コロナ禍以降、大手塾は問題解説の動画を提供するようになっているので、そちらを見て学ぶこともできます。
模試や小テストの成績が下がった生徒には声かけをしたり、呼んで話をしたりといった対応も行っています。保護者には保護者会や面談の機会があります。電話や対面などでの相談にも随時応じています。毎年変わる受験の流れを分析したり、私立校とのつながりから得られる情報提供も行ったりしています」
・質問に答える
・解説動画の配信
・成績が下がった生徒への対応
・保護者からの相談への対応
・保護者会、面談
・入試や志望校選択などに関する情報提供
(akiraさんの話を基に編集部で整理・まとめ)
限界があるという集団塾の「面倒見」。それでは、集団塾に通うわが子の学力を上げるにはどうしたらよいのでしょうか。akiraさんは、「同じ塾に通っていても親御さんの関与で差が出ます」と話します。「親の関与で」というのは共働きには耳が痛いですが、詳しく聞くと共働きにも不可能なことではなさそうです。そこでakiraさんが、共働きであるか否かにかかわらず、保護者に関与してほしいと言う5つのことを聞いていきます。
あわせて、首都圏四大塾に子どもを通わせた共働き親に聞いた、それぞれの塾の面倒見や、必要だった親の関与といったリアルな塾事情についても紹介します。
1 学習面の●●●●
2 正しい●●を入れる●●の手伝い
3 子どもが嫌がっても●●学習の声かけをする
4 親子共に●●や●●をする勇気を持つ
5 ●●を持たせて安心させる
