共働き先輩親が伝えたい 「本当に大事」なこと&「後悔している」こと
子育てで忙しい年代は仕事も忙しい
仕事と子育てで手いっぱい。子どもの数が多いほど手がかかり、子どもが大きくなると幼少期とは違う悩みが出てくる。こんなに時間に追われ、そもそも仕事でキャリアアップなんて望めるのか──などと悩むことはないでしょうか。
パナソニック ホールディングス執行役員の松岡陽子さんは、「子育てで忙しい時期は、仕事も忙しい。子どもに手がかからなくなってから仕事のアクセルを全開にしようと思っても、もうチャンスは回ってこないかもしれません。一方、『仕事が一段落したらもう少しきちんと子どもと向き合おう』などと思っていても、仕事が落ち着く時期はなかなかやってこないと思うんです。だから、『同時期にできる範囲でやれるだけのことをしよう』と腹をくくることが、結果的にうまくいくコツなのでは」と言います。
松岡さんは、アメリカで10~16歳の4人(第1子は双子!)の子どもを育てながら、大学教授、米グーグルの研究組織「Google X」の創立メンバーを経て、スタートアップ企業のCTO、米アップル幹部、米グーグル副社長、パナソニック ホールディングスの執行役員といったグローバルなキャリアを築いてきました。それでも「『子どもがいなかったらもっと働けるのに』と思ったことは一度もない」ほど、子育てを大事にし、常に子育てを第一のプライオリティにしてきたそうです。
いったい、今までどのような道を歩み、4人の子育てと、数々の世界有数の大企業の幹部というキャリアを両立させてきたのでしょうか。また、松岡さんの軌跡から、後輩ママが学べるのはどんなことでしょうか。
・4人の子育てとキャリアを同時進行するために下した決断
・まだ幼い子どもたちを遠方の出張にも連れて行った、「意外な理由」とは
・仕事で集中する時間を確保し、子どもたちの送迎も可能にしたタイムマネジメントの工夫
・子育てのために「毎日午後3時退社」。同僚に理解されなくても意にも介さなかった
・子どもたちを「子ども扱いしない」のは、将来の子離れを見越してのこと
