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復帰直後は本業と子育てで手いっぱいだったが
副業と一言で言っても形態はさまざま。本業とは異なる新たな職種に挑戦する人もいますが、本業のキャリアを生かして副業に取り組んでいる人もいます。リクルートでマリッジ&ファミリーディビジョンインナーコミュニケーショングループのゼネラルマネージャーなどを務める桑原史帆さん(35)もその1人。リクルートでの経験を生かして、副業として医療法人の社内広報などの仕事を、業務委託の形で請け負っています。副業は主にリモートワークで、割いているのは「月に1日程度」と少なめですが、副収入だけでなく本業も含めた仕事へのやりがいや生活への効果を生んでいるといいます。
2009年にリクルートへ入社した桑原さん。2人目の育休から復帰後に管理職になり、現在はリクルートで婚活・結婚・出産育児情報メディア「ゼクシィ」などを扱う部署で社内広報や組織活性に向けた取り組みを担っている他、4月からはリクルート全体のDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進する人事DEI推進室の企画統括グループでも業務を行っています。

副業を始めたのは21年の春ごろ。現在3歳と4歳の子どもがいる桑原さんが2人目の育休から復帰して間もなくのことでした。子どもの教育費のことなどを考えると、将来への不安はなかったわけではないものの、復職時点では副業をすることは考えていなかったと言います。
子どもが生まれる前は「仕事大好き人間だった」という桑原さん。でも、出産後は「自分が想像していなかったくらい、子どもたちと過ごす時間を大切にしたいと思うようになった」と話します。だからこそ、子どもとの時間をさらに減らしかねない副業は夢のまた夢。ましてや、第1子出産後に半年程度復職した期間はあったものの、合わせて3年近く離れていた職場に戻ったばかり。「本業に育児にと手いっぱいで、とてもじゃないけど副業なんて考えられなかった」と振り返ります。
では、どうして桑原さんは副業を始めたのでしょうか。また、本業や育児に追われる中で、どのようにして「無理なく」副業を続けることができているのでしょうか。
・副業を始めたきっかけは、社外の社内報コンテスト
・無理なく続けられるよう、副業を始める際に相手企業に伝えたことは?
・育休からの復帰後に本業で培った、タイムマネジメントのスキルが副業にも生きた。短い時間で成果をあげられるようになった理由とは?
・収入以外に副業で得られたものとは?