時短ママの「キャリア迷路」脱出法
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1345人の悩める「時短ママ」がモヤモヤを吐露
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2時短勤務の落とし穴 職場に居場所失うことも
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多くの時短勤務ママが、フルタイム復帰に不安を感じている
短時間勤務制度(時短)を利用するママたちの多くが、フルタイム勤務への復帰のタイミングやスムーズな復帰の方法について悩んでいます。
日経DUALが実施したアンケート調査「『時短』取得と継続、終了に伴うキャリアの悩みアンケート」(詳細は第1回記事の最終ページ参照)では、
●「時短勤務であるがために、配慮されすぎて、責任ある仕事から外される。いわゆる『マミートラック』にはまっている現状からは抜け出したい(総務・人事、正社員、子どもは1歳と小1)」
●「時短なのに家で持ち帰って仕事したりしていて、意味がない。その割に評価されない。1時間の時短でも思っていたより給料が大きく減らされている」(広報・宣伝、正社員、子どもは年長)
などと、多くの時短勤務ママがフルタイム復帰を希望しつつも、
●「フルタイム勤務のタイムスケジュールに戻せるか不安(情報処理・情報システム、正社員、子どもは年少)」
●「時短を利用していてもお迎え時間ギリギリの時が多く、フルタイムになったら大抵の保育園では対応できない時間になってしまう(営業・販売、正社員、子どもは0歳と年長)」
と、実際の復帰について不安を感じていることが明らかになりました。
時短勤務からフルタイム勤務への変更を希望する場合、スムーズに転換するためにはどのようなことに注意すればいいのでしょうか。
そのヒントを探るため、日経DUALは、野村総合研究所未来創発センターが提唱している「フルキャリ」という言葉に着目。この言葉を提唱した同社上級コンサルタントの武田佳奈さんにお話を伺いました。
武田さんによると、「フルキャリ」とは、キャリア重視の「バリキャリ」でも、生活重視の「ゆるキャリ」でもなく、暮らしにも子育てにも、仕事にもキャリアにも、意欲的に取り組みたいと考える、新しい働き方を望む女性のこと。「時短勤務からフルタイム勤務に戻ること=バリキャリになること、と考え、悩む人も多いのかもしれません」
そして今現在時短からフルタイム勤務への復帰意欲を持ちながらも、実際に両立できるのだろうかと悩む人の多くは「フルキャリ」なのではないかと武田さんは指摘。「簡単ではないものの「フルキャリ」としてフルタイム勤務に戻れる可能性を模索してみては」と言います。
そこで、武田さんに、「時短勤務からフルタイム勤務に移行する際に多くの人が悩みがちな3つのポイント」について解説していただきました。
