世界標準の共学校続々、「学校選び」はどう変わる?
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1グローバル教育重視の新興校が続々 学校選びに変化
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2広尾学園小石川校長 本気で世界を目指せる学校をつくる
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3三田国際は教科書を開かない? 卒業生が語る学校ライフ←今回はココ
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4大学受験や大学生活でも生きた、三田国際で得たスキルは
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5帰国生受け入れ=国際教育? 学校選びの落とし穴
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6学費、学習サポート、進学支援…新興校の実際は?
卒業生に聞いた学校生活のリアル
知名度や偏差値重視から、子どもの個性や学校の理念重視にシフトするなど、より多様な視点で志望校を考えるようになってきた「学校選び」。選ぶ基準が多様化したからこそ、後悔しないためにも、わが子の学校選びに対してより慎重になってしまうのかもしれません。
学校の情報を得るためにホームページやパンフレットを隅から隅まで読み込んだり、学校説明会に足を運んだりすることは大切ですが、一番参考になるのは在校生の「生の声」を聞くことでしょう。ですが、近年、受験親子から人気を集める「探究型学習」「グローバル教育」「留学」「IB(国際バカロレア)認定校」などの特色を持つ共学校は、比較的新しい学校のため、知り合いに在校生がなかなかおらず、学校生活の様子に関する情報収集に苦労している人が少なくないかもしれません。
さらに、グローバル教育を視野に入れた新しいタイプの学校には憧れを持ちつつも、海外経験のない家庭の子どもが入学した後、英語の授業についていけるのか、学校生活になじめるのかといったことも気になるところです。
そこで、国際色あふれる新興校の一つである三田国際学園中学校・高等学校(以下、三田国際)を卒業した親子に取材しました。前後編に分けて紹介します。
吉田陽菜さん(仮名)は同校の開校から間もない頃に、インターナショナルクラス(以下、インタークラス)に入学。入学当初は日常的に英語が飛び交う環境に驚いたといいます。
実は、英語があまり好きではない、という陽菜さんですが、なぜ三田国際に入学を決めたのでしょうか。前編では、同校を志望した理由に加えて、中学受験の入試に向けてどんな対策をしたのか、実際に入学してみて「国際的」だと感じたことなどについて詳しく聞きました。
娘:吉田陽菜さん。海外生活の経験はなく、三田国際学園中学校でインタークラス、高校はICS(インターナショナル・コース・スタンダード)に在籍。現在は都内有名私立大学に在籍中
※陽菜さんが入学した当時の話を基にしているため、現在の制度などと異なる可能性があります。