そこで、会社員からフリーランス、起業への道を選び、成功している子育て世代にインタビューをして、収入はどのように変わったか、ノウハウはどこで得たか、事業計画はどんなふうに立てた? 事業を大きくできた理由は? 会社員時代にやっておいたほうがよいことは?などを根掘り葉掘り聞きました。さらに、起業や働き方の専門家に、ブルーオーシャンの見つけ方や、会社員でいるうちに身に付けておきたいスキルなどのアドバイスももらいました。
「末長く働く」ための起業・フリーランス
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働くお母さんをもっと幸せにしたいという思いから始めたサービス
国内外の大手金融会社を渡り歩いた経験のある三浦里江さんは、2017年にキッズシーズを起業。子どもの習い事やアクティビティの検索サイト「キッズウィークエンド」を運営しています。
キッズシーズのビジョンは、「働くお母さんを助けたい」というもの。「私もそうでしたが、働いていると平日の習い事の送迎が難しく、土日に詰め込もうとすると予定がびっしりで子どもも親も疲弊してしまった経験はありませんか? また、普段忙しくて子どもとの時間をとれないお母さんほど、自分時間をとることに罪悪感があるのではないでしょうか。子どもに様々な体験をさせること、ママたちに自分の時間をとってもらうこと、その2つを両立させるために立ち上げたサービスが『キッズウィークエンド』です」

実務経験は豊富だったけれど、3つのスクールに入学
働くママに寄り添うサービスの運営に意欲的に取り組んでいる三浦さん。10年以上にわたる会社員時代には、多くの上場企業のコンサルティングやM&Aに関わってきました。様々な企業の経営者と意見を交換することも多かったという経歴を聞くと、退職してすぐにでも起業できる知識や経験があったのではと思います。しかし、三浦さんは自身の起業にあたって、学びを重視します。退職後は、大学院や専門学校など、生徒の属性も、得られるスキルも異なる3カ所へ入学し、事業スタートに向けて準備をしたのです。
退職金やパートナーの収入があるとはいえ、自身の収入がなくなった状況で、3カ所への学費を投資する目的はどのようなものだったのでしょう。そこで三浦さんは何を身に付けたのでしょうか? 詳しく聞いていきましょう。