「ほんっとやってらんない」。そんな出来事に遭遇したとき、どう対応するかは人によって大きく異なります。ビジネスの場であっても夫婦間であっても、意見の相違を我慢してやり過ごすのか、もしくは理解し合ったり周りを味方につけたりするために話し合うのか。うまくいくかどうかは別として、交渉する人生、交渉しない人生のどちらを選ぶのかは自分次第。さて、得をするのはどっちの人生? 自分の人生の主導権を握る、交渉のノウハウを特集します!
職場で・夫婦間で・社会で 磨け!共働きの交渉力
職場で・夫婦間で・社会で 磨け!共働きの交渉力
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1交渉する人生、しない人生、どちらを選ぶ?
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2不満があっても交渉はしない その心理に潜むのは?
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3夫婦間の家事・育児 交渉に「べき論」用いない
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4高圧的、黙り込む…苦手なタイプとの交渉術←今回はココ
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5否定しない、遮らない家族会議で子の交渉力が伸びる
人として苦手なタイプ=交渉相手として不利?
いざ交渉に臨もうと思っても、「こんなことを言っても黙り込まれるだけ」「あの上司は高圧的だから……」などと、日ごろの言動から相手に苦手意識を持っていると、ひるんでしまうかもしれません。とはいえ交渉の舞台に立たずして状況は改善されないままです。
そこで多くの人が「苦手」と感じる、下記に掲げた3つのタイプの攻略の仕方を、みらい総合法律事務所の弁護士の谷原誠さんに聞きました。
「前提としてまず言えるのは、人として苦手なタイプは交渉相手として不利ということです」と谷原さん。「交渉においては、できるだけ苦手なタイプをつくらないように、自分を律したり、考え方を変えたりすることがポイントになります」と言います。
自分を変えていくといっても、やはり相手のタイプを見極める必要はあります。次ページから具体的に例を挙げて解説してもらいます。