脱「受け身」スマホ&タブレット・ゲームとの付き合い方
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情報の受け取り方と送り出し方は、表裏の関係
SNSをいつから、どのように子どもに使わせればいいのか、悩む親は少なくありません。「でも、包丁は危ないから一生使わせない、という親はいないはずです。それと同じで、SNSも危ないから一生使わせないということはないでしょう」とジャーナリストの下村健一さん。メディアリテラシーについての仕掛け絵本『窓をひろげて考えよう』なども出版し、子どもたちにメディアリテラシーの重要さを伝えている下村さんに、前編に続き聞きます。
「いつから使わせればいいのか」に対する正解はありません。ただ、使ってこそ身に付くことがあるとも下村さんは指摘します。「今の大人が身に付けているコミュニケーション手法も、使い続けてきたからこそ身に付いたわけです。それと同じで、子どもにとってのSNSも、身近な人などとの限定的なやり取りからスタートさせるなど、段階を踏んで少しずつ始めるといいと思います」
発信することは自分が表現を選ぶこと。「情報の受け取り方と送り出し方は、表裏の関係にあります。発信を体験することによって、情報というものはすべて誰かの取捨選択の結果だと体感でき、受け取るときのリテラシーもパラレルに理解しやすくなります」
SNSの仕組みはどんどん進化するため、ついていけないと思う親も少なくありません。「技術の進化は本当に早いですが、一番大事なのは個別の使い方ではなく、情報を扱うときの考え方をしっかり教えること。SNSだけでなく、動画やテレビニュース、日常会話などすべての情報に応用できる基本的な考え方のポイントを身に付けさせてあげましょう」
情報を受け取るとき、また、自分が送り出す側になるときに、親子で知っておきたい考え方のポイントについて次ページから詳しく紹介します。