脱「受け身」スマホ&タブレット・ゲームとの付き合い方
-
1スマホ・タブレットで動画作り 身に付く力は?←今回はココ
-
2親子で動画作成 作り手のネットリテラシーも学ぼう
-
3ゲームを学びに生かすために「親子の対話」大事な理由
-
4ゲームを子どもの学びの材料に VR研究者パパの工夫
-
5SNS、フェイク…「メディア」リテラシーをどう学ぶ
-
6ネット情報に接するとき 親子で知りたい「ソウカナ」
デジタルツールを「受け身で見る」から「何かを作り出す」ものに
乳幼児の頃からスマホやタブレットに触れているデジタルネーティブの子どもたち。しかし、動画視聴やゲーム、学習以外の用途として活用できている親子は少ないのではないでしょうか。
お気に入りのYouTuberのチャンネルを登録して熱心に見たり、ゲームのレベル上げに熱中したりする姿は、能動的に見えて、やはり受け身の姿勢です。ただ、これからの時代にスマホやタブレットを避けて通ることはできません。子育て世代はデジタルツールとどのように付き合っていけばよいのでしょうか。
そこで提案したいのが、スマホやタブレットのクリエイティブな活用法です。
デジタルのクリエイティブな活用法といえば、まずプログラミングが思い浮かぶかもしれませんが、本特集では、子どもたちにより身近なコマ撮りアニメや動画の制作を提案します。
見る側から、作る側になることで、デジタルツールに向き合う子どもの姿勢は大きく変化するでしょう。普段見ているものがどう作られるかを知ったり、デジタルで表現できる幅の広さを実感したりすることは、将来の夢にも影響するかもしれません。親子で楽しく取り組める作り方をアートや動画の専門家に話を聞き、特集の1・2本目として前後編で紹介していきます。
この記事では、手を使ったアートとデジタルをミックスした造形教室「でざいんの教室」を主宰する田中弥生さんに、幼児から楽しめる「コマ撮りアニメ作り」の方法を伝授してもらいます。工作とデジタルの組み合わせで作っていきます。必要なのは、工作の道具とカメラ付きのタブレットかスマホのみ。幼児や低学年は親が手伝うとよいでしょう。
後編では、子ども向けのオンライン動画制作スクール「フルマオンライン」の岩田直之さんと中條 武さんに、スマホやタブレットを使った動画作りの流れを教えてもらいます。2つのアプリを入れるだけで、撮影、編集、公開という流れを体験できるそうです。小学校低学年も親のサポートがあれば制作できます。作る側としてわきまえておきたいネットリテラシーについても触れます。ぜひ、こちらも取り組んでみてください。

社会や学校で役立つ「伝える力」「自己表現力」が育つ理由は?
「フルマオンライン」の岩田さんによると、動画制作を通してデジタルのスキルはもちろんのこと、「伝える力」や「自己表現力」といったこれからの時代に欠かせないスキルを育てることができるそうです。それはなぜなのでしょうか。次ページから具体的に説明します。
工作とデジタルを組み合わせた簡単なコマ撮りアニメの作り方は3ページ目以降で紹介します。
