発信力=存在感が必須スキルに「意見を言える子」の育て方
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1AI時代に「自分の意見を言える」はなぜ必要?
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2低学年までに知っておきたい 話すことが楽しくなるコツ←今回はココ
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3引っ込み思案な保育園児 意見言う自信どうつける?
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4子どもの語彙力をアップするため家庭でできる3つの方法
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5「反対意見言われる耐性」身に付く、親子の会話法
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6親子で磨こう! 「オンラインで意見を伝える」スキル
話すことは「楽しい」と子どもが感じるために
子どもが意見を言えない場合、その原因はどこにあるのでしょうか。
本特集で取材した専門家の意見を総合すると、3つの原因に集約できます。
●原因1:心理的な問題
自分の考えや話したいことはあるけれども、それを言葉にして発信しようという気持ちが起こらない。恥ずかしい、自信が持てない、不安を抱えている
<こんなケースに当てはまる場合は原因1である可能性大>
□久しぶりに会った親戚の前で、もじもじしてしまってあいさつができない
□小学校で何かを発表するときに声が小さくて聞き取れない
●原因2:語彙力不足
自分の考えや話したいこと自体はあるけれども、どうやって伝えていいか分からない、言葉が見つからない
<こんなケースに当てはまる場合は原因2である可能性大>
□会話をするときに、「あれ」「それ」の指示語や、「お菓子(ちょうだい)」など単語レベルしか出てこない
□かわいい洋服を見ても、おいしいものを食べても、こわい動画を見ても、全部「ヤバい」としか表現しない
●原因3:思考力不足
自分の考えや話したいことがない、何を話していいのか分からない、「自分の意見」が分からない
<こんなケースに当てはまる場合は原因3である可能性大>
□「この映画を見てどう思った?」「将来は何になりたい?」といったざっくりとした問題には答えることができない
□YESかNOを求められる質問にしか答えない
本記事では、原因1に当てはまる子どもに対し、親がどのように導けばいいかを紹介します。「話すこと自体が楽しくなれば、心理的なハードルを乗り越えることができます」と語るのは、フリーアナウンサーで、小学校などで話し方の指導・支援を行う、「こどもアナウンス発声協会」共同代表・常世晶子さんと茂木亜希子さんです。
では、どうしたら話すこと自体が楽しくなるのでしょうか。次ページから常世さんと茂木さんに具体的に解説してもらいます。
