共働き仕様の家は、在宅ワークや起業した際にも役に立つ
次はリビングコーナーと続くダイニング、キッチンのエリアを「家で働く」という視点からチェックしています。まず目に入るのがダイニングコーナーの壁に取り付けられた大きなテレビ。テレビと言えば、リビングのソファでのんびり見るものというイメージですが、河崎さんによると「最近は、食事をしながら見たいからと、ダイニングに取り付けるお宅も増えています。ホームパーティーのときに動画を流しておきたいという方もいる」のだそう。“家で働く”という観点から言うと、ダイニングに大画面のテレビがあると、ネット会議をしたり誰かと打ち合わせをする際にモニターとして活用できるのでおすすめだと言います。

ダイニングの隣にはキッチンが続きます。シンクとコンロを別々のカウンターに分けたセパレートキッチンです。河崎さんは以前から、「共働きの家にはセパレートキッチンが使いやすい」とすすめています。「共働き家庭では、夫婦や親子で同時に作業することが多くなります。セパレートキッチンだと、シンク、コンロそれぞれの近くに作業スペースとなるカウンターがあるので、各自のペースで作業をしやすい」のだそう。「家で働くことになれば、仕事仲間で集まって、調理をしたり食事をすることが出てくるかもしれません。そんなときも、セパレートキッチンのほうが作業が効率的にできて、ストレスがないと思います」

在宅ワーク時にも生活感を隠してくれるパントリーやクローク
LDKを仕事スペースとして開放した場合は、仕事関連の人が来たときのためにできるだけ生活感をなくしておきたいもの。そこで知りたいのが、収納をどうするかということですが、河崎さんは作り付けのパントリーやクロークをすすめます。「リビング・ダイニングから見えない奥まったところに冷蔵庫や洗濯機置き場を設けましょう。リビングにもクロークを作るとよいと思います。クロークの中はオープン棚にしておけば、一覧性があり、子どもでも出し入れがラクでお手伝いしやすく、片付けもしやすくなりますよ。引き戸をつけておくと、人が来たときもサッと閉めるだけで中を隠せるので便利です」

