「洗濯機は家事コーナー」を新常識に 部屋を移動せず干せて負担減
最近は共働きに限らず、夜間に洗濯したり、洗濯物を室内干しにする家庭が増えています。暮らし方の変化に伴って、洗濯という家事のやり方が変わってきているのです。そこで河崎さんが提案するのが“洗濯機の解放”です。
「具体的に言うと、洗濯機が必ずしも脱衣室になくてもよいということです」と河崎さん。今までは、脱いだらすぐに入れられるのが便利、という視点から、洗濯機は脱衣室に置くことがほぼ“お約束”でした。でも、何が大変かを考えたら、脱いだ洗濯物を運ぶよりも、洗って濡れた重い洗濯物を運ぶ方がずっと大変なんです。だったら、干す場所の近くに洗濯機があったほうがラクですよね。そのような発想が、“洗濯機の解放”につながったのです」。
なるほど。写真の家事コーナーにも、その一角に洗濯機が置いてあります。そしてその真上に物干しバーがあり、物干しグッズは出しっぱなし。隣接するカウンターにはアイロンが出しっぱなしです。「家事コーナーなら洗濯物が干してあっても、気になりませんよね。乾いたら、その場で畳んで、すぐ収納場所へ運べます。アイロンも出しっぱなしにできるので、シャツの襟やカフスもすぐにピシッとできますよ。きちっとアイロンのかかったハンカチを子どもに持たせられること、自分のバッグに入れられることは、日々忙しいデュアラーの気持ちにゆとりを持たせてくれるはずです」

洗濯物干しをおしゃれに造作してあるランドリーコーナー。キッチンとパントリーに隣接しており、炊事、洗濯を一つの流れで進められる

家事室にある使い勝手の良い造作のワークカウンター。LDから見えないのでアイロンやミシンなどを出しっぱなしにしても抵抗感が少ない

「すぐ上に物干し棒があるので洗濯機からほとんど動かずに洗濯物の室内干しができます」と河崎さん