【法則1】洗濯は動線が鍵。室内干しスペースで夜洗濯派も気がラクに
「洗濯は洗う、干す、取り込む、たたむ、しまう、と行為が分散しているので、動線が長くなりがち」と服部さん。
2015年に積水ハウスが行った調査によると、濡れて重い洗濯物を運ぶ「洗う~干す」で歩く歩数が衣家事の中で一番長いことがわかりました。「洗う場所と干す場所を近くに配置することが、一番効率がよくなる」と服部さんは説明します。

「洗濯動線を限りなくゼロにするには、一連の洗濯作業を1カ所でできる洗濯専用室がおすすめです。作業スペースを設ければ、アイロンがけも同じ空間でできます。バルコニーなど外干しするスペースの近くにレイアウトするとさらに効率的です」(服部さん)

広さによっては洗濯専用室を設けるスペースが取れない場合もあります。「その場合は、天井に吊金物をつけておくだけの室内干しスペースを作るという方法もあります」と服部さん。

2018年に積水ハウスが行った「共働き世帯の生活実態調査」によると、共働き世帯は、晴れた日でも約3割の人が室内干しをしていることがわかりました。このデータを見た河崎さんは、「夜に洗濯をしたり、日中留守にして急な雨に対応できなかったりする共働き夫婦こそ、室内にいつでも洗濯物が干せるスペースがあると便利です。リビングに干していると生活感が出る上に、早く洗濯物を畳まないといけない、と干していることがストレスになってしまいがちです。専用スペースがあれば、干しっぱなしでも気になりません」と話します。専用スペースを設けるのは少しもったいない気がするのですが、共働き世帯が毎日快適に過ごすためにはおすすめのスペースだと言います。

やっぱり洗濯物を外に干したいという人におすすめなのが、軒下外干しスペースです。「バルコニーなどの軒下空間を利用すれば、帰宅したら洗濯物が不意の雨で濡れていた、という事態を避けることができます。軒下外干しスペースをつくる場合、室内とバルコニーをフラットにつなぐと、さっと外に出られます。シーツやタオルなど大きなものをたくさん干す時も作業しやすいです」(服部さん)
