上司の役割は、時間を割けない部下がどうすれば仕事に取り組みやすいかを考え、環境を整えてあげること。
例えば、「会議やミーティングの時間設定を、夕方17時以降にしない」というのは簡単な方法の一つ。様々な家庭事情があってもチームの意志決定に参加しやすい環境をつくれると、みんなにとってハッピーですよね。
あなたの上司は育休制度について説明できるか?
ライフのための社内制度(育休や介護休暇の制度など)や法律(労働基本法など)について、知っていること。結構多いんですよね、会社の育休制度について説明できない管理職。
部下から「部長、ちょっと個人的なお話が…」と言われたら、すぐにピンと来なくちゃいけませんよ。「実は妊娠しまして…」と告げる部下に返すべき言葉は一番に「おめでとう」なのは当たり前。
その次は、「うちの会社の場合、育休制度はこうなっていて…」と流れるように説明し、「君はどうしたいと考えている?」と部下の希望を受け入れるってのが、カッコいいイクボスの姿でしょう。
僕だったらさらに、「パートナーも育休取れそうなの? もしご主人が取れそうなら、産後1カ月と保育園入園後の1カ月は取ってもらったほうがいいよ。何かと大変だからさ」くらいのアドバイスまでオマケでつけちゃいますね。
ありがちダメボス対応は、「参ったなぁ。ただでさえ人が足らないっていうのに」という身も蓋もない一言から始まって、育休の段取りについてもよく分からないものだから「う~ん、詳しく知らないから、人事部に聞いといてよ」で終了~のパターン。
これでは、部下も心細くなっちゃいますよ。本当に優秀なチームを作りたいなら、「復帰しても、この上司の元でとことん頑張ろう!」と部下に思ってもらえるコミュニケーションをとらなければ。
繰り返しになりますが、イクボスは社会と会社、どちらにとっても利益をもたらすのです。