妊娠がわかったときは、すでに妊娠3か月!

 「十月十日(とつきとおか)」といわれるように、妊娠期間は約10か月です。

 妊娠週数は最終月経(生理)をもとに決められるのが一般的です。4週間ごとに妊娠○か月と数えていきます。4週ごとに妊娠月数が増えていくので、実際の暦とはちょっとずれていきます。ということで、「生理が遅れているかな」と思った時点で、すでに妊娠2か月後半または妊娠3か月。この頃はママの自覚症状もほとんどありません。

 とても敏感な人は早めに気づくこともありますが、ほとんどは、生理が遅れて「あれ?」と気づきます。たいていの場合、まずは薬局やドラッグストアで売っている妊娠検査薬で確認して、その後、産婦人科で診断してもらうことになります。妊娠検査薬の反応はあくまで目安なので、陽性が出たら、早めに産婦人科を受診するよう勧めましょう。

 産婦人科の受診は、パートナーも初めてということが多いでしょう。ママ一人で行くケースが多いのですが、ぜひ、「一緒に行こうか」と声をかけてください。結果的にパパが同行しなかったとしても、その言葉はきっとママに勇気と安心感を与えるはずです。

ママのつわりや気持ちへの配慮が、子育てのスタート!

 妊娠がわかってしばらくすると、多くのママがつわりを経験します。つわりは、人によって個人差があり、ほとんど食事を食べられなくなったり、吐いてしまったり、偏食になったりするなど、症状は様々です。重症の場合は入院になることもあります。つわりの期間も人それぞれで、ほとんど感じない人もいますし、数週間だったり、長い人は、妊娠がわかってすぐから出産近くまで続くという人もいます。

 さらに妊娠中は、おなかの赤ちゃんを育てるために、ホルモンのバランスも大きく変化し、不安になったり、イライラしたりしやすくなります。また、自分で体や気持ちをコントロールするのが難しくなることがあります。

 妊娠初期には、つわりとメンタルバランスの乱れというダブルパンチがきて、ママはとても不安定になることが少なくありません。ママの様子をキャッチし、ねぎらい、家事をサポートすること。それがおなかの子どもを健やかに育むことにもつながるのです。