入園すると、オリジナルのオーガニック帽子、トートバッグを購入できる。めーぷるキッズでは、お弁当持参も可能だ。
週末を使ってピクニックやバザー、ポットラックパーティーなど親子参加型のイベントも任意参加で年に7、8回行っている。ニュータウン地域なので、親もまだ引っ越して数年の人ばかり。自発的には起こりにくい地域とのつながりを作っていくのも、保育園としての1つの役割と関山さんは話す。地域社会に生きる家族としてのつながりが、園を通して広がっていくのだという。
めーぷるキッズの園内。1フロア壁がなく、3学年のスペースは棚などで区切られているが、いつもみんなの顔が見えるオープンスペース。年齢で区切らずに一緒に活動することも多い
園の方針に魅せられた保護者のニーズに合わせ、0~2歳児対象で9人以下限定の家庭的保育室「もあな☆ちいさな木」、そして前述の小1~小6までの学童保育もあなのいえなど、年々サービスを拡大してきた。どれも働く親の声に答えてきた結果。
めーぷるキッズにかかるカーテンは、子どもたちの共同作品。海をイメージしたデザインで、よく見るとあちこちに海の生き物や楽しそうな子どもたちのイラストがのぞく
「今後も保育のプログラムの充実などを図っていきたいと思いますが、社会貢献活動として木育や自然活動も広げていきたいと思います。私たちNPOでもできたこうした保育園活動や自然活動を様々な福祉施設などにどんどん真似してもらいたいと思っています。そのためにノウハウなども共有していきたい。良いことは社会全体で共有して、子どもにとって大事なことを考えていける社会になっていくことを願っています」
広大な園庭を持たなくてもできる保育園での自然活動は、都心での保育園の新たな可能性を広げてくれそうだ。
(ライター 岩辺みどり)